「一番僕のピッチングに必要」ソフトバンク有原航平がパワーアップを誓った球種 同窓大先輩にも宣言
ソフトバンクの有原航平投手(32)が4日、みずほペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸4億円(金額は推定)でサインした。 ■倍増超にニッコリ【4日の契約更改一覧】 オフの課題に挙げたのは〝直球〟だ。「真っすぐの力強さが一番僕のピッチングに必要だと思う。もうちょっと空振りを取りたいってのもありますし、夏の時期はスピードも若干落ちてたんで、そこが維持できるようにっていう気持ちです」 今季は直球の被打率が2割7分。そのほかの主要な球種であるカットボール(同2割4分4厘)、フォーク(同1割1分7厘)、チェンジアップ(同2割2厘)と比較すると痛打された球でもあった。14勝を挙げて最多勝に輝いたが、夏場の失速には直球も影響したと自己分析していた。 直球は同窓の大先輩との話題にも上がった。11月26日のNPBアワードに出席した際に、今季限りで引退した和田毅さんから「来年どういう投球をしたいの」と聞かれ、「もうちょっと真っすぐを投げたいんです」と答えた。40歳を超えてから自己最速を更新するなど力強い直球を操った先輩との会話は貴重な時間となった。 今季は開幕投手を務めるなど先発ローテーションの柱としてフル回転。26試合に登板し、14勝7敗、防御率2・36で最多勝に輝いた。来季の開幕投手もすでに伝達された。昨オフはシーズン終了1週間後に投球を再開させたが、今年は日本シリーズから約1カ月間休養した。「まだまだやることいっぱいあると思うんで、それやしっかりやればまだまだ伸びると思ってる。そういう気持ちでやりたい」。より強くなった直球を携え、2年連続の開幕のマウンドに立つつもりだ。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社