女子サッカー・WEリーグ スコアレスドローに終わった首位攻防戦 元代表の注目は途中出場選手
16日にノエビアスタジアム神戸で行われた女子サッカー・WEリーグの第9節、INAC神戸レオネッサ対日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)の首位攻防戦は、スコアレスドローに終わり、勝点1を分け合いました。この試合について、元なでしこジャパンの川上直子氏が18日のラジオ番組で感想を述べました。 【写真】11月16日がバースデー、ラジオ番組で祝福された元なでしこジャパンの川上直子氏 「堅い試合だった」と試合を総括した、川上氏。それでも、試合の入りの主導権争いで、INAC神戸が攻勢に出ることができた要因については、「INACが、ベレーザの想定よりも、もう一歩前から(プレスに)行ったこと」とコメント。そのために「ベレーザの選手はパスミスも多かったり、パスのずれなども目立った。この試合ではノエスタのピッチに水がまかれておらず、そのせいか、思うようにベレーザの選手はボールが走らなかったのかもしれない」と、東京NB自慢のパスワークを封じたホームチームの戦いを評価していました。 ただし、「両チームは攻撃のところで、最後のところがちょっと堅くなってしまったというか、確実に(決めたい)という雰囲気が見られた」と、スコアレスの要因を分析。特に東京NBについては、「藤野あおば選手(現、マンチェスター・シティ/イングランド)という、1人で行ける、シュートを遠くからでも狙える、スピードもあるというストライカーが抜けた影響を非常に大きく感じた」と述べ、新エースの台頭を待望していました。 川上氏がパーソナリティーを務めるラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』にはファン・リスナーからも続々と試合の感想が寄せられましたが、「手に汗握るゲーム」「どちらも守備がよかった」「首位攻防戦にふさわしい見ごたえある試合」など、ライバル対決を評価するメッセージが相次ぎました。 なかには、後半途中出場で、WEリーグ通算50試合出場を達成したINAC神戸MF松原優菜選手の攻守における活躍を評価する声も。このおたよりに川上氏も反応し、「彼女は今シーズン、先発で出たり途中から出たりというなか、『途中から出たときでもしっかりと役割を果たさないといけない』という気持ちがすごく感じられる。途中からでもこれだけしっかり仕事をしてくれると、すごくチームにプラスになると思う。もしかすると前半はじっくりベンチから(戦況を)見て、自分なりに分析をしてから、試合に入れたのかもしれない」と、ボランチやセンターバックで効果的な仕事をするINAC神戸の6番を称えていました。 この一戦では、配信中継の解説も担当した川上氏。試合終盤にはフラッシュインタビューのために放送ブースからピッチサイドに降りてきていたそうで、「両ベンチも盛り上がっていて、『アフター(プレーでのファウル)やろ!』『今のはイエローや!』とか聞こえるし、選手もバチバチやっていたり、選手と第4審判がにらみあっていたり、熱いなと思った」と、間近で感じた白熱の展開についても明かしていました。 ちなみに今回は、昨シーズンまでINAC神戸に在籍し、今夏からアメリカ・NWSLでプレー中のなでしこジャパン(日本女子代表)FW田中美南選手(ユタ・ロイヤルズ)がゲスト解説として港町に凱旋。 試合解説のみならず、2人の話は弾んだよう。「『英語でなにか言ってみる?』と振ってみたが、『全然だめなんです!』と。でも、『サッカーのほうが、なんとなく感じれる部分があるから、英語とアイコンタクトでできるんだけど、私生活のほうが難しい』という話しをしていた」と、川上氏は田中選手のアメリカ秘話もリスナーに伝えていました。 ※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2024年11月18日放送回より
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