【60歳代おひとりさま】貯蓄ゼロの割合は?2024年度の厚生年金額例「1人分は月16万2483円」に
年金の受給開始年齢は基本的に65歳から。そのため、65歳を機に退職されたり、老後生活スタートとして考えたりする方が多いでしょう。 【写真4枚】60歳代・ひとり世帯の貯蓄円グラフ。2枚目~2024年度の年金額モデルをチェック 65歳前後でリタイアするのであれば、それまでに老後資金を貯めておきたいところ。 特におひとりさまは自身の老後資金を現役時代から用意しておきたいですが、現代の60歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。 また、年金額は毎年度改定されるものであり、老後の柱である年金収入の手取り額も基本的に変わるのです。 今回は60歳代おひとりさまの貯蓄額を確認しながら、2024年度の厚生年金と国民年金についても確認しましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
60歳代おひとりさま「貯蓄ゼロ」の割合は?
60歳代・ひとり世帯で「貯蓄ゼロ」の人はどれくらいいるのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【60歳代・ひとり世帯】「貯蓄ゼロ(非保有)」の割合 ・33.3% ●【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1468万円 ・中央値:210万円 60歳代おひとりさまで貯蓄ゼロの割合はおよそ3人に1人でした。 これからの老後生活で貯蓄ゼロとなると、公的年金などが足りない場合、切り崩す貯蓄がなくなってしまいます。 貯蓄を貯めるのが難しいおひとりさまも珍しくないと思われるでしょう。 また、平均額は1500万円近くですが、中央値は210万円まで下がりました。 ちなみに同調査の40~50歳代おひとりさまの貯蓄の中央値は100万円以下です。 60歳代になると退職金などを得る方もいて中央値が上がると考えられますが、退職金はみなもらえるわけではありません。退職金がない、もしくは少ない場合には、現役時代からコツコツと用意することが大切でしょう。