JALのシステム障害で羽田便など遅れ 那覇空港でも遅延、2便1560人に影響 日航にサイバー攻撃
日本航空(JAL)は26日、同日午前7時25分ごろから、社内外をつなぐネットワーク機器にサイバー攻撃があり、システムの不具合が起きたと明らかにした。26日午前10時現在、少なくとも国内線9便で、最大約1時間の遅れが出ている。今後、さらに影響が拡大する見込みという。年末年始の帰省などで混雑する羽田空港や那覇空港でも、遅延の影響が出始めている。 【写真】羽田便の遅延を伝える掲示板
日航へのサイバー攻撃とみられるシステム障害の影響で26日、羽田空港発、那覇空港行きの便に遅延が発生した。JAL913便は午前10時30分出発予定だったが、搭乗開始時刻になっても「確認中」の掲示が続き、放送でシステム障害の影響で搭乗時間は未定との案内があった。搭乗予定の乗客が近くのベンチで待ったり、受付のスタッフへ搭乗開始時間を何度も確認する様子が見られた。10時55分から搭乗が開始され、その後離陸した。 那覇空港でも羽田発の航空便の遅れの影響が出始めている。午前11時45分発の羽田行きの便に搭乗予定の女性(48)=糸満市=は遅延の理由がサイバー攻撃とみられるものと知ると「えーこわい」と驚いた様子。「空港に家族が迎えに来るので、遅れると困る」と話した。 日航広報によると、那覇空港では出発便で1時間近い遅れが生じ、2便1560人に影響が出ている。 日航は、サイバー攻撃した者の特定や対応を検討すると表明。「ご迷惑をおかけしていることを深くおわびする」としている。日航によると、サイバー攻撃の影響で、26日出発の国内線、国際線とも新たな航空券の販売を停止する。既に予約されている航空券は、そのまま利用できる。
那覇空港事務所によると、空港運用に大きな影響はないとしている。
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