エマニュエル・マクロン存分に(かつ、やや曖昧に)語る|週末に読みたい海外メディア記事4本|2024.4.27-5.5
日本とは自衛隊とフランス軍の「円滑化協定(RAA)」を交渉入りすることでも合意した[エリゼ宮で岸田首相を出迎えるマクロン大統領(右)=2024年5月2日、フランス・パリ](C)EPA=時事
カレンダー通りにお休みの方ならゴールデンウィークも今日で終わり。少し憂鬱ではありますが、明日からのスタートに役立つ国際情勢の論考をお届けします。 習近平中国国家主席が5日から5年ぶりの訪欧中です。フランスには国賓として6~7日に滞在し、6日にはエマニュエル・マクロン仏大統領との共同声明が発表されます。このほかウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長が加わる中仏EU(欧州連合)首脳会談も予定され、さらにセルビア、ハンガリーと10日までの旅程が組まれています。 中国とフランスは今年で国交樹立60周年、中国の報道は両国関係の深さを「 いくつもの『1番目』 」と打ち出しています。 宮本雄二 ・元駐中国大使によれば、習近平主席がこの1年に直接関与した活動のほぼ半分は外交とのこと(この点についての宮本氏の論考は明日7日に公開します)。その成果を強くアピールする背景には内政の求心力不足があるようですが、一方のマクロン大統領も先日の岸田文雄首相との首脳会談ほか、活発な外交活動を展開中です。
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