『おむすび』“事件”が発生しがちな木曜日の放送回 酒井若菜がナチュラルな栃木弁を披露
結(橋本環奈)たちがハギャレンの仲間と一緒にいると刑事が訪ねてくる。天神界隈でサラリーマンが若い女性に金を巻き上げられる事件が発生しているというのだ。『おむすび』(NHK総合)第14話で結たちはパラパラの練習場所を探す。 【写真】ナチュラルな栃木弁を披露した酒井若菜 ギャルの格好をした瑠梨(みりちゃむ)たちは恐喝犯に疑われ、いつものたまり場も使えなくなってしまった。それを知った愛子(麻生久美子)は自宅を練習場所に提供する。米田家を訪れたギャルたちを愛子と佳代(宮崎美子)は歓迎し、採れたての野菜をふるまう。伝説のギャルだった歩(仲里依紗)の部屋を訪れた一同は感激し、記念写真を撮るなど盛り上がる。すっかり米田家とうちとけた瑠梨たちは、お礼を言って去って行った。 駅まで送っていく途中で、向こうから聖人(北村有起哉)の軽トラが来るのを見かけた結は焦る。ギャル嫌いの聖人にはハギャレンのメンバーとつるんでいることを黙っていて、見つかったら何を言われるかわからない。瑠梨たちは壁を作って結を聖人の視線から守った。 「事件はいつも土日に発生しとうんよ」と刑事は話すが、これまでのところ『おむすび』で警察沙汰になるのは木曜日である。第4話でハギャレンのメンバーといた結に警官の川合(兒玉遥)が声をかけ、第9話で男たちに絡まれた瑠梨は補導されることになった。ギャルに向けられる世間の目は不良と変わらなくて「外見で判断されちゃう」と愛子が嘆くとおりだ。
その愛子が名古屋のスケバンだったことも明かされた。ギャルに理解があるのは自分も同じような経験をしてきたからだろう。歩と結には番長の血が流れている。娘を心配してばかりの聖人とは通ってきた道が違うのだが、2人のなれそめが気になるところである。 第3週ではトラック野郎だった永吉(松平健)の過去が明かされるなど、キャラクターの濃い背景が強調されていたが、クセの強そうな新キャラも登場した。駅で結が会った女性は翔也(佐野勇斗)の母の幸子(酒井若菜)。栃木出身の酒井若菜が繰り出す栃木弁はナチュラルで、翔也の母として適任である。幸子が背負っていた荷物はとちおとめで、2週連続のイチゴとなった。 糸島フェスティバルが近づく中で、神戸での出来事にも徐々に言及されつつある。結と聖人が過去とどう向き合うか見守りたい。
石河コウヘイ