阪神・山田脩也ビックリ…甲子園お膝元の小学生31人中3人しか観戦経験なし 野球人気向上へ決意「みんなを笑顔にするプレーを」 西宮市の小学校訪問
阪神・山田脩也内野手(19)ら若手5選手が2日、兵庫・西宮市立高須西小学校を訪問し、ゲストティーチャーとして特別授業を行った。仙台育英高時代に3度聖地に立った若虎は、クラスの31人中3人しか甲子園球場を訪れた経験がないことにビックリ仰天。山田シートの設置など、野球人気向上への意欲を示した。 甲子園と野球の魅力をもっともっと伝えたい―。虎のプリンスに新たな使命が生まれた。小学5年生64人に特別授業を行った山田は、笑顔で子供たちと触れ合った。 「すごく楽しかったですね。みんな元気があって、すごく勇気をもらいました。来年は1軍でプレーして、またこういう機会があったらいい結果を言えるように頑張っていきたい」 毎年、若虎が地元の小学校を訪問し、キャッチボールやティーボールなどで交流する場。子供の野球離れが深刻なことは知っていたが、身をもって痛感した。児童31人のクラスで甲子園に行ったことがあるのはわずか3人。学校から球場までの距離は約2キロというお膝元だけに、よりショックは大きかった。 自身は仙台育英高時代に3度、甲子園に出場。2年夏に全国制覇を果たし、3年夏には決勝で敗れたが「すごく甲子園は楽しい場所」。だからこそ、子供たちにも一度でいいから足を運んでほしいと切に願う。 プロ野球選手として接した山田がその舞台で輝くことが、一歩踏み出すきっかけになる。ドラフト3位で入団したプロ1年目はウエスタン・リーグで102試合に出場して打率・217、13打点。11月の秋季キャンプでも猛アピールした。「みんなを笑顔にするプレーをできたらいい」。より強い決意を持って、2年目の来季は1軍デビューを目指していく。 その先の目標もある。1軍で活躍して看板選手になれば、招待席を作ることができる。現役では近本が2020年から地元の兵庫・淡路市民を招待する『近本シート』を設置。山田も「子供は原石っていうか、いろいろな経験をすることが今後の人生に絶対つながってくると思う。将来的にそういう活動をしていきたい」と、『山田シート』創設に意欲を示した。 「(野球は)誰にでもチャンスがあるスポーツ。野球教室をやることによって野球人口も増えてくると思うので、こういう活動をもっと積極的にやっていきたい」