<わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!>こむぎが走る! 止まらない! CGならではの表現を 宮原直樹監督インタビュー
人気アニメ「プリキュア」シリーズの最新作「わんだふるぷりきゅあ!」の劇場版「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ ゲームの世界で大冒険!」。監督を務めるのは「プリキュア」シリーズのダンス映像などを数多く手掛けてきたことで知られ、大ヒットした「THE FIRST SLAM DUNK」で演出を担当したことも話題になった宮原直樹さんだ。劇場版は、こむぎたちがゲーム「ドキドキ タヌキングダム」の世界に吸い込まれてしまい、アニマルタウンに戻るために奮闘する。こむぎたちがゲームの世界で躍動する姿が印象的で、CGによるダイナミックな表現が大きな魅力になっている。宮原監督に制作の裏側を聞いた。 【写真特集】プリキュア新作 映像がすごい! CGだからできたこととは?
◇CGでやる表現する意味を
「わんだふるぷりきゅあ!」のモチーフは「動物」で、動物と人が仲良く暮らす街・アニマルタウンを舞台に、犬と飼い主、猫と飼い主など動物と人の間に紡がれる深い絆、種族を超えた交流を描く。2004年にスタートした同シリーズで初めて“犬のプリキュア”が登場することも話題になっている。ABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送中。
劇場版では、ゲームの世界がCGで表現され、作画とのハイブリッドで制作された。CGパートは、CGならではの表現を目指した。
「『わんだふるぷりきゅあ!』とCGをどう組み合わせるか?というところからスタートしました。CGでやる意味、CGじゃないとできない表現を考え、ゲームの世界ならしっかりマッチするんじゃないか?となりました。『わんだふるぷりきゅあ!』は、戦うアクションが少ない作品です。その代わりに走り回る、動き回るところを印象的に見せようとしました。作画では難易度が高い立体的なカメラワークで、らせん状の動きを見せたり、一つの画面内に大量のキャラクターを出すシーンにも挑戦しました。CGならではの表現を生かしつつ、作画が中心となる前半と後半は『いつもテレビで見ているプリキュアで』となじみのある絵作りをオーダーしました」