【MLB】レイズが補強ポイントの捕手獲得に成功 ジャンセンと1年850万ドル+オプション1年で合意
ロースターの40人枠内にレギュラークラスの捕手がおらず、捕手の補強が今オフの最重要課題となっていたレイズ。トラビス・ダーノー、カイル・ヒガシオカなど有力な捕手が続々と市場から消えていくなか、ウィンター・ミーティングが始まる前に捕手補強を実現させた。日本時間12月7日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レイズはレッドソックスからFAとなっていたダニー・ジャンセンと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在29歳のジャンセンは2018年にブルージェイズでメジャーデビュー。出場試合数はメジャー2年目(2019年)の109試合が最多だが、堅実な守備には定評があり、4度の2ケタ本塁打を記録するなど、パンチ力も持ち合わせている。メジャー7年目の今季はブルージェイズとレッドソックスで合計91試合に出場し、打率.205、9本塁打、24打点、OPS.658を記録。打撃面が低調だったことに加え、守備面でも自己ワーストのDRS-11と数字を落としたが、「1試合に2球団の選手として出場する」というメジャー史上初の珍記録を達成して大きな話題になった。 契約条件は1年850万ドル+相互オプション1年。来季の年俸は800万ドルで、2026年が年俸1200万ドルの相互オプション(またはバイアウト50万ドル)となっているため、ジャンセンには来季の年俸とバイアウトの合計で850万ドルが保証される形となる。オプションが行使されれば、2年2000万ドルの契約となるが、相互オプションが行使されるケースはほとんどないため、実質的には「1年850万ドル」の契約と言えるだろう。 レイズは現時点でロースターの40人枠内に捕手がローガン・ドリスコルとベン・ロートベットの2人しかいない。前者は今季メジャーデビューしたばかりの新人捕手で、15試合に出場して打率.171、1本塁打、OPS.446に終わった。後者はメジャー3年目の今季、自己最多の112試合に出場したものの、打率.228、3本塁打、OPS.620と力不足は明白。来季は正捕手ジャンセン、2番手捕手ロートベットの体制でシーズンに臨むことになりそうだ。