中国の造船所、LNG船の引き渡しで新記録樹立
【東方新報】中国の造船会社「滬東中華造船(集団)(Hudong-Zhonghua Shipbuilding Group)」の発表によると、中国が独自開発した大型液化天然ガス(LNG)コンテナ船が6日に上海の長興島(Changxing Island)の造船所で、カタールの国営石油会社「カタールエナジー(QatarEnergy)」に引き渡された。 積載容量17万4000立方メートルのLNG船「HLAITAN」は、この型の船としては3隻目で、また今年引き渡したLNG船としては7隻目となり、同集団の年間引き渡し記録を更新した。 全長299メートル、幅46.4メートル、深さ(船底から甲板までの直線距離)26.25メートルのこのLNG船は、米国船級協会(ABS)と中国船級協会(CCS)の両方から認証を受けている。船尾の船底に左右一対のスケグ(翼状のフィン)を備えた最新世代の「ツイン・スケグ型」を採用し、複数の低炭素技術とデジタル技術・システムを搭載している。 同集団は今年カタール・エナジーからLNG運搬船36隻を受注し、その中には積載容量27万1000立方メートルの超大型LNG船24隻、積載容量17万4000立方メートルの大型LNG船12隻が含まれている。 同集団は契約総額と総積載容量の両面で世界トップの造船会社となった。また今年9月12日にカタール向けに最初の船舶を納入して以来、3か月足らずで3隻の船舶を納入するという快挙を成し遂げた。 「HLAITAN」は12月11日に就航予定である。また、もう1隻の大型LNG船も年内に就航する予定だという。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。