シャフリヤール、まさかの8枠16番「どこでもいい…なんてわけないんで。すごく馬が良かった分…ごめんなさいですね」しぶい顔の藤原師【有馬記念】
◇19日 有馬記念公開枠順抽選 まさかの枠順になった。12番目に指名されたシャフリヤール(牡6歳、栗東・藤原)は藤原師がくじを引き、8枠16番に。同師は「枠はどこでもいい…なんてわけがないんで。すごく馬が良かった分、クリスチャンも期待を持っていたので…ごめんなさいですね」と渋い表情で話していた。 C・デムーロも内枠を希望していたが、馬については自信を持っている。有馬記念は5歳までというジンクスを破ってみせようと気合が入っている。1991年にダイユウサクが6歳でグランプリ制覇を成し遂げて以降、32年もの間、勝ち馬は3歳、4歳、5歳で占められている。 過去10年で6歳馬が3着以内に入ったのも、18年のシュヴァルグラン(3着)のみ。それでも鞍上は「チャンスがある」とはっきり言い切る。 「常に高いレベルでレースをしている馬。G1でもしっかり走れる能力がある。十分チャンスがある馬だと思います」と鋭い目つきで強気な言葉を口にする。その根拠となっているのが、3着に敗れた前走の米G1のブリーダーズCターフ。「馬の状態は良かったのだけど、最後のコーナーでスペースがなくて…。ラストはいい脚を使ってくれたんですけどね」。4角でルメール騎乗のローシャムパークに、外からフタをされてしまい、行き場を失うロスがあった。 あそこがスムーズだったら、間違いなく、もっと際どかった。それが分かっているから、レース直後、藤原師に「ごめんなさい」と謝った。同じ轍(てつ)は踏まない。今度こそは、とリベンジに燃えている。 「勝ったレベルスロマンスは世界トップクラスの馬。その馬とそこまで差のない競馬をしてくれましたから。ゲートを決めて前めで運べれば」と、先行押し切りのシーンを描く鞍上は、今週の競馬が終わると本拠地のフランスに帰国する。エリザベス女王杯(スタニングローズ)など、先週までの7週で27勝と勝ちまくった勝利請負人。ラスト大一番でも、最年長ダービー馬を復活Vへと導く。
中日スポーツ