大統領警護隊、トランプ氏負担に 暗殺未遂2週間、動機不明
【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領の暗殺未遂事件から27日で2週間を迎える。容疑者の足取りが明らかになる一方で動機は不明のまま。大統領警護隊(シークレットサービス)の失態の背景には、大統領退任後も頻繁に集会を開くトランプ氏の警護が大きな負担となっていた事情も浮かび上がる。 事件が発生する約2時間前の13日午後3時50分ごろ、トランプ氏の集会会場から200メートルほど離れた周辺をドローンが飛んでいた。11分間にわたり空中から送られた映像を見つめていたのはトーマス・クルックス容疑者(20)。連邦捜査局(FBI)のレイ長官らの証言によると、警護隊が気付いていた気配はない。 会場に入らずにうろつく容疑者に地元警察が気付いたのは事件の約1時間前。約25分前に距離計測器をのぞき込む姿を警察官が目撃し、捜索が始まった。警察官が建物の屋根によじ登り、容疑者を発見したものの銃口を向けられ避けると数秒後、その銃口はトランプ氏に火を噴いた。