「完璧ですよね?」ロバーツ監督、ベッツ妨害観客の入場禁止処分に皮肉で笑い誘う テオスカー「クレージー」
「ワールドシリーズ、ヤンキース―ドジャース」(30日、ニューヨーク) ヤンキースは、前日の第4戦でドジャースのムーキー・ベッツ外野手が右翼線席前のファウルフライを好捕した後、同選手の腕をつかんでボールを取り出す行為をした観客の男2人がこの日の第5戦の入場禁止が発表した。 試合前に会見に応じたドジャースのロバーツ監督はヤンキースの処分発表を支持。「彼らは(自身の行為によって)ブーイングを受けた。彼らはここにいる必要性はなかったから自分たちのチケットを放棄した。それって完璧ですよね?」と皮肉を交えたコメントで会見場の笑いを誘った。 選手がけがを負う可能性のあった行為だったが、指揮官は「私はそうは思わない。私と同じ考えの選手がいるとすれば、この球場で多くの試合をしているムーキー(ベッツ)だろう。ただ不運な状況だった。正しく対処できて良かったと思う。あとは今夜の試合に臨むだけだ」と気持ちを切り替えた。 同じ外野手のT・ヘルナンデスは、ファンが選手の腕をつかむ行為に「あんなことは見たことがない。あとで写真や映像で見たけど、昨夜のことはちょっとクレイジーだった」と信じられない様子。ヤンキースによる入場禁止処分には「ここのファンはあのようなことはありえないことを知っている。ただ、彼らは本当に夢中になっている。大ファンでチームのことが大好きなんだ。起こってしまったことは残念だけど、そのファンは昨日のことをずっと考え続けることになるだろうね」と複雑な心境を語った。