〈「注がれる」なので愛とは液体で一滴たりともこぼさない猫〉“猫歌人”仁尾智さんが詠む猫の短歌
猫はそこに存在するだけでかわいい。だけど猫にまつわるトリビアや雑学を知れば、もっとかわいく愛おしく感じるはず。「CREA」2024年夏号「猫のいる毎日は。」より一部を抜粋し、掲載します。
猫歌人が猫短歌を詠む
あお向けで寝ている猫を撫でている みんながんばりすぎな気がする 「注がれる」なので愛とは液体で 一滴たりともこぼさない猫 猫歌人の仁尾智さんに、今号のテーマ「猫との暮らし」をお題に短歌を詠んでもらった。 油断して眠る猫を詠んだ一首について、「これくらい気の抜けた時間が人には足りていないのでは? と思ってしまうんです」。 もう一首は、「“愛を注ぐ”という動詞の違和感と、人間からの愛に対する猫側の器の大きさを短歌に収めてみました」。 仁尾智(にお さとる)さん 1968年生まれ。猫歌人。代表作に『ドラえもん短歌』(小学館文庫)収録の《自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった》など。最新刊は『また猫と 猫の挽歌集』(雷鳥社)。 また猫と 猫の挽歌集 定価 1,980円(税込) 雷鳥社 K-POP界のレジェンド、ドンヘさん、ウニョクさんをお迎えしたスペシャルインタビュ―、JOさんと愛猫ミントの貴重な2ショット、SNSで話題沸騰中のマンガ『猫に転生したおじさん』作者・やじまさんによる特別描きおろしマンガ&シール付録など、「猫のいる毎日は。」特集は「CREA」2024年夏号でお読みいただけます。
船橋麻貴