救援で８イニング⅔を無失点のつくば秀英の羽富玲央投手

◇２６日　高校野球　秋季関東大会１回戦　つくば秀英５―３拓大紅陵（サーティーフォー保土ケ谷） 　初出場を果たしたつくば秀英（茨城１位）は拓大紅陵（千葉２位）に５―３で逆転勝ちして、春秋通じての関東初勝利を挙げて来春センバツに前進。この秋は救援に回っているエース羽富玲央投手（２年）が１回途中から登板して８イニング２／３を無失点に抑えて、逆転勝ちを呼び込んだ。 　救援エースがチームを救った。つくば秀英は２点を先取された１回、なお１死満塁で登板した羽富が交代直後の押し出し四球の１点だけで投げ切って逆転勝ち。「夏の経験もあったので、相手の応援がすごかったが、気にせずに投げられた」。初の関東大会の緊張感はあったが、今夏の茨城大会準優勝が生きた。直球とスライダーを軸に制球良く投げた。 　この秋は同学年の中郷らに先発を譲って終盤を任されている。２７歳の桜井健監督は「夏はエースとして投げてくれたが、彼が後ろにいてくれるのが、この秋の戦い方」と全幅の信頼を置く。夏はあと一歩で甲子園に届かなかったが、次の浦和実（埼玉）戦は、来春センバツ当確圏の４強入りが懸かる。「次に勝たないと、きょう勝った意味がない」と羽富。チーム初の甲子園へ、頼もしいクローザーが力を込めた。