このままだと飼い殺し…。現所属クラブに居場所がない選手(5)トップチームから追放!? 下部組織上がりに厳しい現実
欧州主要リーグの開幕が近づいており、移籍市場の動きもより活発化している。しかし、その中には現所属クラブでの立場が厳しいと思われるにもかかわらず、新天地に赴くことができていない選手もいる。今回は、このままだと所属クラブにおいて“飼い殺し”状態となってしまいそうな選手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
DF:トレボ・チャロバー(イングランド) 生年月日:1999年7月5日 所属クラブ:チェルシー 23/24シーズン成績:13試合1ゴール0アシスト トレボ・チャロバーは、8歳の頃から在籍し続けてきたチェルシーからほぼ戦力外の扱いをされている。 2007年にチェルシーのアカデミーへ加入したチャロバ―は、2016年に同クラブとプロ契約を結んだ。その後イプスウィッチ、ハダースフィールド、ロリアンへの期限付き移籍で経験を積み、21/22シーズンにチェルシーでのトップチームデビューを果たした。昨季は太ももの怪我の影響で第24節まで出場がなかったが、復帰後はセンターバックや右サイドバックの位置でリーグ戦13試合に出場している。 昨シーズン限りでディフェンスラインの要だったチアゴ・シウバが退団し、チャロバ―はその大ベテランの後釜候補の1人として期待されていた。しかし、チャロバ―にはトップチーム専用のトレーニング施設は与えられなかったようだ。イギリス紙『テレグラフ』によると、同選手はトップチームでの練習参加を禁じられ、今夏アメリカ合衆国で行われたプレシーズンマッチも同行させてもらえず、完全に構想外の状況となっている。 もともと入れ替えの激しいチェルシーというクラブ、利益になりやすいアカデミー出身選手ということもあり退団は既定路線のように思えるが、幼少期からコブハム(チェルシーのトレーニングセンター)で育ってきたチャロバ―にしてみれば、チェルシーの一員でありたいという思いは少なくないはずだ。
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