S&P1000も登場!大統領選が追い風に?注目の「米中小型株」に投資できるETFとファンド
ナスダック市場の中小銘柄に投資
ナスダック市場の中小企業銘柄に注目したいのであれば【SDVY】ファーストトラスト中小型増配アチーバーズETFにも注目です。Nasdaq US Small Mid Cap Rising Dividend Achievers™ Indexと呼ばれる指数の価格および利回り(経費控除前)に概ね連動する投資成果を目指すETFです。 時価総額が5億ドル以上で過去12か月の配当金支払額が3年前と5年前の同期間に支払われた配当金よりも増えているなどのスクリーニングがされていて、過去に増配実績があり、将来も増配が続くと見込まれる中小企業100社に分散投資することができます。経費率は0.6%です。
小型株に注目したいなら
より小型株に注目したい…!ということでしたら米国小型ハイクオリティファンド(資産成長型)というのもあります。
ラッセル2000や時価総額が30億ドル以下の小型株の中から、高い参入障壁を持っていて、持続的な成長が期待できるハイクオリティー企業をボトムアップリサーチによって組み入れ銘柄を選ぶファンドです。実質信託報酬は2.049%程度です。 また、さらに小型株に注目したい…!ということでしたらUSマイクロキャップ株式ファンドはいかがでしょうか。「USマイクロキャップ株式マザーファンド」への投資を通じて、バリエーションが適正で中長期的に高い業績成長が見込まれる、米国の金融商品取引所に上場されているマイクロキャップ株式(預託証書を含みます)に投資するETFです。小型株を選ぶのは難しいけどETFなら、というニーズを満たしたファンドだと思いますが、実質信託報酬は2.134%程度とコスト面は高めなのでご注意ください。
S&P1000のファンドが登場
そして来月設定予定で注目なのが、日本初の「S&P1000」のファンドであるTracers S&P1000インデックス(米国中小型株式)です。こちらは米国の中小型株市場に着目したファンドで日興アセットマネジメントが11月12日(火)に設定します。 S&P1000指数は米国の中型株式約400銘柄と小型株式約600銘柄を合わせた指数です(「S&P MidCap 400」と「S&P SmallCap 600」の組み合わせ)。 米国株式市場を代表する大企業をカバーするS&P500指数に比べると銘柄数は2倍で、情報技術の割合が少なく資本財・サービスが多く含まれます。合計時価総額は1/10以下ですが財務や流動性の最低基準はS&P500指数と同等です。コストは0.10725%です。2024年10月25日から取り扱いが始まっていますので気になる方は調べてみてください。 ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
三井 智映子(金融アナリスト)