藤井新棋聖、穏やかな笑顔で「初戴冠」色紙 でも「まだ実感ない」
史上最年少の17歳11か月で棋聖位を獲得した将棋の藤井聡太七段。16日夜、新棋聖として臨んだ会見では、タイトルホルダーとしての気構えとあどけなさが見て取れた。 【ノーカット動画】最年少タイトル獲得 藤井聡太新棋聖が記者会見
味噌煮込みうどんで「いい結果残せてよかった」
対局終了から1時間半ほど経った午後8時40分頃、マスク姿の藤井新棋聖が会見場に入って一礼すると、一斉にカメラのフラッシュがたかれた。会見席につくとまた一礼。そこで「初戴冠 棋聖 藤井聡太」と書かれた色紙を手に、穏やかな笑顔で報道陣の撮影に応じた。 その後、師匠である杉本昌隆八段から花束を受け取った。報道陣からのリクエストでマスクを外した笑顔は、17歳のあどけないものだった。 会見で最年少タイトル獲得の心境を問われると「まだ実感がないが、とてもうれしく思う。これからタイトルホルダーとしてしっかりした将棋をお見せしなければ」と気を引き締めた藤井新棋聖。愛知県瀬戸市出身で、この日の対局の昼食には味噌煮込みうどんを注文した。「味噌見込みは愛知の名物でもあるので、それで結果を残せたのはよかった」「地元の方にもいい報告ができる」と喜んだ。 杉本八段は、師匠である板谷進九段は東海棋界にタイトルを持ち帰るのが悲願だったといい、「師匠から見ると孫弟子の藤井七段が持ち帰ってくれると思うと、感慨深い」と目を潤ませた。