10日で10億ドル相当のイーサ流入、リステーキングのEther.Fi
リステーキングプロトコルのEther.fiは、投資家がアメリカでのイーサ現物ETF(上場投資信託)の承認を期待するなか、預け入れられた金額とTVL(預り金)が過去最高を記録した。 27万ETH、9億9500万ドル(約1540億円、1ドル155円換算)相当が過去10日間でEther.fiに預け入れられた。こうした流入とイーサの最近の価格上昇によって、TVLも40億ドルから54億ドルに増加し、DefiLlamaによると過去最高となっている。 リステーキングは、イーサリアムブロックチェーン上で既にステーキングされたイーサに対して、追加の利回りを得るための戦略。現在、Ether.fiは年利3.48%を提供、サービスを活用することでさらなる利回りを得ることもできる。 リステーキング人気は、将来的にETFにステーキングが組み込まれるかどうかを予想しつつ、投資家がイーサリアムエコシステムへのエクスポージャーを求めていることを示している可能性がある。 Ether.fiのマイク・シラガゼ(Mike Silagadze)CEOは、イーサETFがステーキングとリステーキングを実行し、保有者に利回りを提供することは「時間の問題」と述べた。 「ステーキング、特にリキッドステーキングがイーサを証券と分類することになるかどうかという疑問があるだろう」「イーサETFは委託されたものか、独自のインフラを運営するものから始まると考えている。それらのノードは規制に準拠し、すべて検査されるだろうが、しっかりとした利回りが組み込まれるだろう。リステーキングははるかに複雑なので、時間がかかるだろうが、時間の問題だ」 シラガゼ氏は、SECの承認によって、多くの人がイーサリアムブロックチェーンとスマートコントラクトを知るようになり、ストーリーが変わるだろうと付け加えた。 Ether.fiのネイティブトークン「ETHFI」も先週、41%上昇し、5.2%上昇のCoinDesk 20 Index(CD20)を上回った。 |翻訳:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Ether.fiのマイク・シラガゼCEO(CoinDesk、PhotoMoshで加工)|原文:Ether ETF Listing Approval Sees Billions Poured Into Restaking Protocol Ether.Fi
CoinDesk Japan 編集部