スケートボード・織田夢海 東京五輪落選からの復活と成長 注目は“女子唯一の大技”
今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリエエ~ルモリアゲ~ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ~ルポイント」を教えてもらいます。第22回はスケートボード女子ストリートの織田夢海選手(17)です。武隈光希アナウンサーが話を聞きました。 【動画】世界女王・織田夢海にしかできない大技でパリ五輪金へ
■もう一度向き合うスケボー その裏に“内野洋平の言葉”
スケートボード女子ストリートの織田夢海選手。現世界女王ですが、普段は17歳の女子高校生です。 この日は人生初パーマにワクワク!楽しそうです。仕上がりにこの笑顔! 織田選手 「(Q.どうですか、ご自身の中で?)最高です!テンション上がりますね」 いつも元気で楽しそうな織田選手、しかし3年前、その笑顔を失った過去がありました。 スケボーが初採用された東京オリンピックで、同世代の西矢椛選手が金メダルを獲得しました。織田選手は出場すらかないませんでした。 オリンピック直前までは出場圏内でしたが、最後の予選となった世界選手権で20位。まさかの落選となったんです。 織田選手 「悔しかった1年だし、落選後は1回スケボーから逃げていました。スケボー乗るのも怖かったし、すごく簡単な技でも怖かったくらいなので、やめる寸前でした」 たった1試合のミスから、スケボーに乗ることが恐怖になりました。そんな時にBMXの選手、内野洋平さん(41)が手を差し伸べてくれました。 競技・年齢の垣根を超え仲が良く、織田選手を応援してくれる一番の理解者です。 織田選手 「『楽しく滑れば良い』という言葉をもらって、楽しむことが1番だと分かったし、それが1番強かったです」 武隈アナ 「変わっていく様子は見られました?」 内野選手 「成長はさせられるものじゃなくて自分が切り開いてしていくもの。東京五輪の代表に選ばれなかったのが本当に1番の宝くらい織田を変えてくれたと思います」 内野さんの言葉でもう一度スケボーに向き合った織田選手。去年の世界選手権決勝では、大事な一戦を前にしても楽しむ姿が見られました。 すると、本来の滑りを取り戻し世界一に輝きました。 織田選手 「決勝に上がっているメンバーも東京五輪に出場していた選手。自分が優勝できたことはすごくうれしかったです。ライバルだけど、みんなと楽しむ」