☆旧車スーパーカブ☆大人気【CT125】の先代モデル、CT110を走らせよう
ホンダCT125の登場によって、原付二種カテゴリーが盛況になっている昨今。手軽に楽しめる原付2種クラスは、リッターあたり40kmはもちろん、50km以上走る燃費が当たり前。何より「お財布にも優しいクラス&燃費」なのである。自動車ユーザーなら、ファミリーバイク特約に加入することで、任意保険問題も解決。そうなると、何台も所有したくなってしまうのが、原付2種クラスのエポックメイクモデルでもある。ここでは、本誌ガレージに持ち込まれた、CT125ハンターカブのご先祖様、しかも珍しい国内仕様のCT110初期型を、セミレストアしてみよう。普通に走るようにメンテナンスしながら、お化粧直しで、オリジナリティも追求しようと思っている。 【画像】HONDA Trail CT110セミレストア物語をギャラリーで見る(12枚) 文/Webikeプラス たぐちかつみ
作業前のお約束は「ガソリンタンクのコンディション確認」
単純に走る程度のメンテナンスならサクッと終わりそうだが、お化粧直しや細部不具合を直していたら、それなりに「楽しめる!?」素材コンディションのCT110。まずはガソリンタンクコンディションの確認から始めた。 雨ざらし保管されていた個体の多くは、タンク内に雨水が入り、タンク内壁はサビで真っ赤になっていることが多いのだ。タンクにサビ穴が開いているケースも、決して少なくは無い。
細部に渡る様々な個所を凝視していくと……
ヘッドライトケースが妙に新しいので、新品部品に交換された様子だ。つまり転倒? それとも横倒しにされてライトケースが割れてしまった? その影響でメーターリムにもダメージがあった。ハンターカブCT110シリーズのメーターダンパーラバーは、ペシャンコに潰れてパリパリになっていることが多い。ライトケースと一緒に、新品ダンパーラバーへと交換されているようだ。1990年代以降のCT110オーストラリア仕様やUS仕様は、CT90時代や国内初期のCT110とは違い、もっと鮮やかな赤色だった。残念ながらフェンダーステーは、アルミ板接ぎ+ブラインドリベットで修理されていた。
クランクケースの裏側には粘土質のドロが大量堆積!!
バイクの転倒もしくは横倒しにされたのだろう………。CT110初期シリーズは、スイッチハウジングにバックミラーをマウントするが、転倒によってマウントが吹き飛んでいた。後のモデルは、バックミラーマウントが別体式になっているのも特徴だ。車体は磨き込みとタッチアップで仕上げ、足周り、フレームまわりの黒色部品とシルバー部品は、塗り直しやタッチアップで化粧直しすることで美しく仕上げようと思うが、果たして……。タックロール入りシートと、パターン無しのシートがあるが、国内初期モデルはこのタックロールタイプ。残念ながらパターン部分が切れていたので、Z50Mタイプのようなチェック柄に張り替える? 田んぼの畦道で走っていたのだろう、クランクケースの裏側やフレームの内側には粘土質のドロが大量に詰まっていた。