『カスタムロボ』シリーズ25周年。子どものころの夢を実現してくれるロボットアクション。こだわりの機体を作り上げる楽しさを初めて知った作品【今日は何の日?】
いまならNintendo Switch Onlineで遊べる 1999年(平成11年)12月8日は、ニンテンドウ64用『カスタムロボ』が発売された日。本日で『カスタムロボ』シリーズの誕生から25周年を迎えたことになる。 【記事の画像(4枚)を見る】 『カスタムロボ』はノイズが開発し、任天堂から発売されたアクションRPG。ニンテンドウ64を皮切りに、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーゲームキューブ、ニンテンドーDSと、多数のハードで発売された『カスタムロボ』シリーズの記念すべき1作目。 2006年10月19日に発売された『激闘!カスタムロボ』を最後に新作は発売されていないが、“Nintendo Switch Online + 追加パック”に加入することで遊べる“NINTENDO 64 Nintendo Switch Online”に、2022年7月15日から『カスタムロボ』と『カスタムロボV2』の両作品が同時配信され話題になったので覚えている人も多いんじゃないかな。 ゲームの舞台となる世界は宇宙探査や救助活動、医療など、さまざまな分野でロボティクス(ロボット工学)が実用化し、人々にとってロボットが身近になりつつある近未来。30センチ程度の精密な小型ロボット“カスタムロボ”を使ったアクションバトルゲームが考案され、子どもから大人まで世界規模での流行の兆しが見え始めていた。 そんな中でプレイヤーは主人公の少年となり、ライバルたちと切磋琢磨しながら成長し、カスタムロボのチャンピオンを目指していく。ときとして闇バトルを開催する悪の組織と対峙するなど、王道の熱い展開は当時のゲームファンを夢中にさせた。何より「プラモデルを自分で動かす」なんていう子どものころの夢を叶えてくれたのがうれしかったはずだ。 シリーズを通して魅力だったのは、もちろんロボットのカスタマイズ。初代作品ではガン、ボム、ポッドといった3種類の武器に加え、レッグを自由に組み替えてこだわりの機体を作り上げることができた。ストーリー上ではプレゼントしてもらうロボット“レイ”のみの改造だったが、だからこそ思い入れも強かったと思う。 弱点を補ったり長所を伸ばしたり、ステージギミックに合わせて試行錯誤するのが何よりも楽しかった。ジャイアントボム、ドラゴンガン、ホーネットガンなど、名称から想像した通りの攻撃を放ってくれるところもイカしていて、エフェクトもかっこよかった。スピーディーでしっかりと駆け引きもあるバトルだったため、爽快感と達成感も味わうことができた点に惹かれた人も多かったはず。 2000年11月10日には、続編となる『カスタムロボV2』が発売されてシリーズ化。まさか1年足らずで続編が登場するとは誰しも驚かされたのではないだろうか。しかも、現在でもシリーズ最高傑作と評価するファンが多い作品なのが凄いところだ。 その後はゲームボーイアドバンスにハードを移し、2002年7月26日に『カスタムロボGX』を発売。ハードスペックに合わせて2Dバトルになるなど、システム面は大きな変更があったがバトルのおもしろさは損なわれず。ストーリー的には外伝扱いとなっている。 2004年3月4日には、ニンテンドーゲームキューブ用『カスタムロボ バトルレボリューション』が登場。ハードスペックが劇的に上がり、ロボットの見た目がスタイリッシュに進化を遂げたのが印象的だった。2対2の4人で戦えるようになるなど、マルチプレイも大きくパワーアップ。 2006年にはニンテンドーDS用『激闘!カスタムロボ』が発売された。『カスタムロボV2』の3年後を描いた正統的な続編で、シリーズのロボットが登場する集大成といった作りになっていた。ニンテンドーWi-Fiコネクションを使いネットを通じたバトルを実現。観賞用にポージングできるジオラマモードにも非常に力が入っていたのが記憶に残っている。シリーズを通して評価の高い作品だったが、以降新作はリリースされていないのが残念なところだ。 前述の通り、本作初代『カスタムロボ』とその続編『カスタムロボV2』は、併せてNINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineでプレイすることが可能。シリーズ25周年のこの機会に、両作品通してプレイしてみるのもいいかもしれない。 ※画像はNintendo Switch Online版のものです。