最新の研究成果を追加 町誌第2版編さん事業始動 知名町
鹿児島県知名町誌編さん委員会の初会合は19日、知名町役場であった。委員16人に委嘱状を交付し、委員長に元教育長の林富義志氏を選出。現町誌の第2版となる町誌編さんについて、事業スケジュールや内容、経費などを協議した。▽自然編▽集落・民俗編▽通史編-の3冊構成で、最新の研究成果などを盛り込み、2027~28年度の刊行を目指す。 26年度に町制施行80周年を迎える町の記念事業の一環として始動。1982年の町誌初版発刊以降の歴史や最新の地域史研究成果を追加する。▽自然▽集落・民俗▽考古▽中世・近世・近現代▽行政-の5専門部会を組織。編さん委員会の決定事項に基づいて部会ごとの項目立てやページ数割り当てなどを行い、分担執筆する。 冊子のサイズはA4判。刊行は自然編が2027年10~12月、集落・民俗編が28年4~6月、通史編が29年3月末を予定している。 今井力夫町長はあいさつで「初版が出されて以降、42年間の町の歩みを記録に残し後世に伝えていくということは、今を生きている私たちの大きな務めの一つと考えている。長い年月がかかると思うが、皆さんと共に頑張っていければ」と呼び掛けた。 委員からは「通史は長くなりがち。皆さんに読んでもらえるよう、書き足りない分は別冊にするなどして、できるだけページ数を減らしては」「専門的な内容は子どもも分かりやすく編集を」「クラウドファンディングなどを使った資金集めの検討も」などの意見があった。