午後3時のドルは150円後半で底堅い、一時1週間半ぶり高値
[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の150円後半で底堅く推移している。実需の買いで一時151円半ばまで上昇して1週間半ぶり高値を更新したが、注目度の高い11日の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、一段の値動きは限られた。 中国が緩和的な金融政策へ方針を転換すると明らかにしたことなどを受け、円は前日海外市場と同様に売りが先行した。同時に、きょうは実需の売買が集中する五・十日で、仲値にかけて輸入企業のドル買いが集中的に発生。「(ドル/円が)再び上値を試す展開になってきたため、輸入企業が早めに手当てした」(国内銀の為替セールス担当)ことが、ドル高/円安を一時勢いづけた。 しかし、午後に入りそうした動きが一巡すると、ドル買い/円売りは次第に失速し、朝方の151円前半を下回る水準へ反落した。市場では、米国で11日に発表されるCPIが注目を集めており、一段の値動きは限られた。 りそなホールディングスの井口慶一シニアストラテジストは、CPIを前に「152円台に乗ったとしても、そこを抜けていく動きにはなりにくい」と話していた。 対米ドル以外では、豪ドルが97円前半から96円半ばへ下落するなど、値動きが目立った。豪中銀はきょうの理事会で、市場予想通り政策金利を据え置いたが、同時に発表した声明で「政策は十分に制限的である必要がある」との文言を削除した。 ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 150.92/150.96 1.0561/1.0563 159.42/159.43 午前9時現在 151.39/151.40 1.0552/1.0556 159.78/159.79 NY午後5時 151.19/151.24 1.0552/1.0555 159.55/159.62