ビットコインは不安定な動きが続き、5万8000ドルに下落──来週は上昇の可能性
この先のトレンドの変化?
機関投資家への普及の拡大、規制環境の改善の可能性、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの見通しといった好材料は、ビットコイン価格にはほとんど寄与しておらず、5カ月以上前に史上最高値の7万3500ドル付近を記録して以来、20%以上下落している。 強気筋は現時点では、この低迷に活を入れるような何かがあるのか、想像することは難しいかもしれない。しかし来週、米国がレイバー・デーの休暇から戻ってきて、新たな経済指標の発表がマクロ相場を変えれば、エキサイティングな展開になるかもしれない。 来週の注目は、9月6日に発表される8月の非農業部門雇用者数。7月のデータは低調で、9月の利下げをFRBに約束させる最後の一撃となった可能性が高い。 しかし現在のところ、市場の予想は9月中旬の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げにとどまっている。しかし、2カ月連続で低調な雇用統計が発表されれば、投資家はすぐに50bpの利下げを織り込み、ビットコインを含むリスク市場を力強く活気づけるかもしれない。 もちろん裏を返せば、9月に発表される雇用統計が好調ならば、金融緩和に対する市場の見方は和らぐ。何が起ころうとも、ボラティリティがやって来る可能性は高く、上昇に転じる可能性は50%程度だろう。現時点では、強気筋はこの確率を喜んで受け入れるだろう。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:8月29日~30日のビットコインの値動き(CoinDesk)|原文:Bitcoin Slips Back to $58K in Continued Desultory Action, but Next Week Could Offer Upside Excitement
CoinDesk Japan 編集部