天皇杯ベスト4最後の一枠は神戸に!…森岡亮太の復帰後初ゴールなど3発で鹿島に完勝
天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会・準々決勝が25日に行われ、鹿島アントラーズとヴィッセル神戸が対戦した。 8年ぶりの優勝を目指す鹿島はここまで奈良クラブ、藤枝MYFC、ヴァンフォーレ甲府と対戦し、すべて1点差の接戦を制してベスト8進出を決めている。対して5年ぶりの戴冠を狙う神戸はカターレ富山、徳島ヴォルティス、柏レイソルを相手にいずれも完封勝利を収めて準々決勝へ駒を進めた。2024明治安田J1リーグでも上位につけるチーム同士の対戦はどちらに軍配が上がるだろうか。 試合の均衡が破れたのは15分、最終ラインから丁寧にパスを繋ぎ、中盤でボールを収めた鍬先祐弥が右サイドへ大きく展開する。日髙光揮が精度の高いアーリークロスを送ると、ファーサイドにフリーで走り込んだ森岡亮太が右足のダイレクトボレーでネットを揺らした。約8年半ぶりに神戸に復帰した森岡が初先発の試合でいきなり結果を残す。対する鹿島は18分、右に開いた知念慶を起点にボックス内の師岡柊生と柴崎岳が立て続けにシュートを放ったが、得点には繋がらない。 32分、神戸は本多勇喜のインターセプトを起点にショートカウンターを仕掛け、森岡の短いクロスから佐々木大樹がヘディングシュートを放ったが惜しくも枠の左へ。一方で1点ビハインドの鹿島はボールを握りながらチャンスをうかがうも、繋ぎの局面でのミスが目立ち、なかなか良い形を作ることができない。前半はこのまま1-0で折り返した。 後半開始の立ち上がりは両チームがチャンスを作る。46分、鹿島は右サイドで起点を作った濃野公人のクロスに名古新太郎が頭で合わせるも、シュートはGKの正面へ。その直後、神戸は森岡のスルーパスを受けた飯野七聖がグラウンダーで折り返し、山内翔が飛び込んだが得点には繋がらなかった。その後は1点を追いかける鹿島がやや優位に試合を進めるも、神戸も決定的なシーンを作らせない。64分には途中出場の宮代大聖と酒井高徳でチャンスを作ったが、ミドルシュートはGKの正面を突いた。 60分以降はややオープンな展開が続く。70分、鹿島は途中出場の樋口雄太がボックス手前中央からミドルシュートを放つも、惜しくも枠には飛ばず。74分には鈴木優磨ボックス内で後方からのロングフィードを収めて起点を作り、落としを受けたターレスがゴールを狙ったが、このシュートも枠を外れた。79分には神戸に決定機。敵陣バイタルエリアで宮代から佐々木と繋ぎ、ボックス内に抜け出した井手口陽介がフィニッシュ。GKに阻止されたこぼれ球を佐々木がプッシュしたが、関川郁万が気迫のブロックを見せた。 84分、汰木康也の左からのクロスをファーサイドで宮代が折り返し、井手口がわずかに触れたボールにボックス内中央の佐々木が反応。倒れ込みながらボレーでネットを揺らし、神戸が貴重な追加点を奪った。90+7分には井手口にもゴールが生まれ、3-0で試合を締め括った。勝利した神戸はガンバ大阪、京都サンガF.C.、横浜F・マリノスに続いてベスト4進出を決めた。10月27日の準決勝で京都サンガF.C.と対戦する。 【スコア】 鹿島アントラーズ 0-3 ヴィッセル神戸 【得点者】 0-1 15分 森岡亮太(ヴィッセル神戸) 0-2 84分 佐々木大樹(ヴィッセル神戸) 0-3 90+7分 井手口陽介(ヴィッセル神戸)
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