【年末特集】2025年こそ行きたい! 「ニンテンドーミュージアム」までの道のりガイド
任天堂の原点である「かるた」から現在の主力機「Nintendo Switch」まで、100年以上に渡る任天堂の歴史を知って・体験できる「ニンテンドーミュージアム」。存在が公表されたのは2021年6月で、そこから約3年が経過した2024年10月2日に遂に開業を迎えた。 【画像】ミュージアムのチケットは抽選販売と先着販売を併用。3カ月先のチケットは抽選販売、2カ月先~入館前日まではキャンセル分の先着販売が行なわれる 館内の展示エリアでは、これまでに販売してきた玩具やゲーム機、ゲームソフトが勢揃い。さらに実際に過去に販売した玩具やゲームをプレイできる体験エリア、花札の絵付けができるワークショップ、ここでしか買えないグッズをラインナップしたショップ、オリジナルハンバーガーを食べられるカフェも併設されており、一日中楽しめる施設となっている。 本稿では「ニンテンドーミュージアム」のチケットの購入から現地までの行き方を紹介。抽選制となっているチケットの購入方法、駐車場のないニンテンドーミュージアムまで公共交通機関で行く方法、館内の見どころなど、2025年こそ行ってみたい「ニンテンドーミュージアム」までの道のりを紹介していこう。 ■ チケット購入は“ニンテンドーアカウント”必須! まずは抽選販売に応募 最初に「ニンテンドーミュージアム」のチケットを購入していこう。現在ミュージアムのチケットは日時指定の事前予約制となっており、3カ月先までのチケットが販売されているが、販売方法が少し特殊な形式となっている。 まず3カ月先のチケットの抽選販売が行なわれ、その後2カ月先~入館前日までのキャンセル分を対象とした先着販売が行なわれる。本稿執筆現在(2024年12月)では、2025年3月分のチケットの抽選応募が実施されており、2025年1月・2月はキャンセル分の先着販売が行なわれている状態。そのため、年明け一発目には2025年4月分のチケットの抽選販売が実施されるはずだ。 先述のようにチケットは日時指定となっているため、家族や友人たちとスケジュールを調整して、まずは抽選販売に挑むのがオススメ。ニンテンドーミュージアムは火曜日が定休日(火曜が祝日の場合は翌日)で、営業時間は10時より18時までだ。 チケットは30分刻みで販売されており、指定時間より前に入ることはできず、時間通りの入場が原則だが、電車の遅延など“やむを得ない事情”が発生した場は、閉館30分前までであれば入場可能となっている。 チケットの購入は、Nintendo Switchユーザーにはお馴染みの「ニンテンドーアカウント」が必須となっている。まずはニンテンドーアカウントでログインした後、行きたい日を選択すると、その日の時間帯毎の申込状況が表示されるので、自分たちが行きたい時間帯や比較的応募が少ない時間帯など、最大3つまで選んで次に進もう。 行きたい時間を選択して、ニンテンドーアカウントに登録しているメールアドレスが正しいことを確認したら、次はチケットの枚数を選択する。一度に購入できるのは最大8枚までで、大人3,300円、中学・高校生2,200円、小学生1,100円、未就学児無料となっている。障がい者の方は、本人と同伴者1名まで小学生料金で入場可能だ。 続いて必要事項の記入となる。名前や住所、電話番号が必要となっているが、ここで注意したいのが電話番号の入力だ。抽選販売に当選した場合、支払い時に登録した電話番号による発信認証が行なわれるのだが、応募時に電話番号を間違って入力していた場合、チケットを購入することができず、自動的にキャンセル扱いとなる。電話番号は2回入力する欄があるが、コピー&ペーストは使用せず、念入りに確認してから入力してほしい。 また複数枚チケットを購入する場合は、同行者の名前も入力しなければならない。同行者がもし行けなくなった場合、同行者の変更は不可となっているが、同行者のチケットだけキャンセルすることはできる。なお同行者の「ニンテンドーアカウント」は必要なく、名前だけ綴り間違いがないようにしておこう。 最後の確認画面で入力事項に間違いがなければ、画面下部にある「抽選申込を確定する」を押して抽選応募は完了となる。抽選結果は翌月1日午後に発表され、当選した場合はメールが届き、メール内のURLから代金を支払う流れとなる。期限は毎月7日23時59分までとなっており、支払いはクレジットカードまたはデビットカードのみのため注意が必要だ。 なお先着販売の場合はこれらのステップを踏まず、空き枠があれば即時購入可能となっている。だがあまりキャンセルが発生しないのか、なかなか空き枠を目にすることはないため、根気よく販売ページを確認する必要がある。基本的に抽選販売がメインで、先着販売は“枠があればラッキー”くらいと覚えておこう。 ■ 京都駅から30分弱で到着! 公共交通機関で行く「ニンテンドーミュージアム」 「ニンテンドーミュージアム」のチケット抽選販売に当選した方、先着販売で購入できた方は「ニンテンドーミュージアム」までの道のりを確認しておこう。施設は京都府宇治市小倉町にあり、京都駅から南へ10kmほど下っていく形となる。 少し遠いところにあると思いがちだが、近鉄京都線の小倉駅から歩いて5分、JR奈良線のJR小倉駅からは徒歩8分と公共交通機関からのアクセスは良好。一方で駐車場や駐輪場はないため、自家用車やバイク、自転車、タクシーでの来館はできない。そのためミュージアムには公共交通機関でのアクセスがメインとなる。 「ニンテンドーミュージアム」へ行く際に便利なのは近鉄京都線だ。京都駅から普通または準急の電車に約20分乗車し、乗り換えなしで最寄りの小倉駅に到着。駅から徒歩5分でミュージアムに辿り着くことができる。JR奈良線でも乗車時間はほとんど変わらないが、JR小倉駅が若干離れていること、ミュージアムまでの道が少しわかりにくいということもあり、筆者的には近鉄京都線の利用をオススメしたい。 近鉄京都駅の改札口は一つのみでわかりやすいが、京都駅には在来線や地下鉄も乗り入れているため、誤って他の改札口を通らないよう「近鉄京都駅」という文字を確認してから改札を通ろう。遠方から新幹線で来られる方は、新幹線中央口から出て真っすぐ行ったところに「近鉄京都駅」の改札があるため、スムーズに乗ることができる。 近鉄京都駅のホームから出ている列車は全て“近鉄京都線”だが、ニンテンドーミュージアムの最寄り駅である「小倉駅」は急行や特急の電車が停まらず、普通または準急の電車しか停車しないため、時刻表と乗る電車をよく確認しておこう。京都駅から小倉駅までは9駅あり、乗車時間は約20分となっている。 小倉駅に到着したら「ニンテンドーミュージアム」まではもうすぐだ。東改札口を出て右手に進み、京都府道249号線出たら交差点一つ分だけ右手へ進む。少し大きな交差点に到着すると、少し奥に「ニンテンドーミュージアム」の建物が見えているはずだ。駅からは徒歩5分ほどで、歩道も整備されているため、迷うことなくたどり着けるだろう。 なお今後は小倉駅の周りが整備され、よりスムーズにミュージアムへたどり着けるようになる計画がある。また現在、小倉駅は東改札と西改札の接続が“階段のみの地下道”だけとなっているが、こちらも将来的にバリアフリー化される予定とのことだ。 ■ 自撮り棒や三脚は持ち込み禁止! 入館証には“Mii”をプリントできる 「ニンテンドーミュージアム」へ到着したらあとは思いっきり楽しむだけ……なのだが、入る前にいくつか注意しておきたいことがある。まず入館する際は、QRチケットと共に”身分証明書の提示”が必要となる。マイナンバーカードや運転免許証のほか、未成年であれば健康保険証や学生証でも代用可能なため、本人確認ができるものを持参しておこう。 そして手荷物検査も行われるため、持ち込み禁止物に該当するものは持って行かないようにしよう。ナイフといった危険物はもってのほかだが、自撮り棒や一脚・三脚、缶やビンに入った飲み物といった“旅行時に持っていきそうなモノ”も持ち込み禁止物となっているため要注意だ。 いよいよ入館する際には「入館証」が発行される。この入館証はデフォルトでは自分の名前とマリオがプリントされるのだが、事前に設定しておくと、ニンテンドーアカウントに紐づいた「Mii」がプリントされるようになる。まるで社員証のような見た目になるので、Miiをプリントしたい方はミュージアムへ訪れる前に設定しておこう。 入館した後は展示エリアや体験エリアを楽しむことになるが、花札を作るワークショップ「ちょっと、花札をつくろう」と花札で遊ぶ「ちょっと、花札であそぼう」については、入館後に別途予約する必要がある。事前予約はできず、参加には別途料金が必要になるが、参加されたい方は第1展示棟1階ロビーにあるインフォメーションカウンター、第3展示棟2階のワークショップにあるインフォメーションのどちらかで予約しよう。 ■ あとは「ニンテンドーミュージアム」を思いっきり楽しもう! ここまできたら、あとはミュージアム内を思いっきり楽しむだけ。館内は主に5つのエリアにわかれていて、それぞれ違った体験をすることができる。 □任天堂の歴代ゲーム機が勢揃い! カードゲームや玩具もある展示エリア まず一番最初に入るであろうエリアは、第1展示棟2階にある展示エリアだ。ここでは、任天堂がこれまでに発売してきた数々の製品が勢揃いしており、ゲーム機のみならず、カードゲームや玩具も展示されている。自分の思い出のハードを振り返るもよし、任天堂の歴史を順に辿るもよし、それぞれの楽しみ方で任天堂の娯楽の歴史を見ることができる。 □過去に販売されていたゲームや玩具を実際に体験! 8つのコーナーがある体験エリア 続いては第1展示棟1階にある体験エリア。ここでは任天堂が過去に販売していたゲームや玩具を実際に体験することができ、当時の子供部屋を再現した中でバッティングできる「ウルトラマシンSP」、持ち手を閉じるとのびる「ウルトラハンド」を使った「ウルトラハンドSP」、巨大なコントローラーを使って2人で協力してゲームをプレイする「ビッグコントローラー」など8つのコーナーが用意されている。 だが、それぞれを体験するには“コイン”を消費し、一人当たりの持ちコインは10枚となっているため、一度の入館で全部を体験することはできない。どれを体験するのか選びながら、体験できなかったコーナーは次に訪れたときにプレイしよう。 □ここでしか買えないグッズがラインナップされたショップ「BONUS STAGE」 第2展示棟1階には、ここでしか買えないグッズを取りそろえたショップ「BONUS STAGE」が登場。各ハードのロゴをあしらったTシャツや歴代コントローラーのビッグクッション、任天堂の原点である「花札」や復刻版「ウルトラハンド」など、様々な商品が販売されている。ついつい買い過ぎないように要注意だ。 □名作ゲームのBGMを聴きながらハンバーガーを食べよう! カフェ「HATENA BURGER」 第3展示棟1階には、カフェ「HATENA BURGER」がオープン。ここでは特別なアプリを使って、好みの素材を組み合わせてオリジナルハンバーガーを作れる「HATENA BURGER セット」やスペシャルドリンクを味わうことができる。また店内では様々なゲームソフトのBGMが流れていたり、任天堂の娯楽を彷彿とさせる装飾があるため、ぜひ訪れておきたい場所だ。 □任天堂の原点「花札」を体験できるワークショップ「ちょっと、花札をつくろう」&「ちょっと、花札であそぼう」 最後は第3展示棟2階にあるワークショップ「ちょっと、花札をつくろう」と「ちょっと、花札であそぼう」だ。先述のように、こちらは入館後に予約が必要で別途料金もかかるが、任天堂の原点である「花札」を実際に作ったり、ルールを知らなくても簡単に遊んだりすることができる。なかなか濃密な時間を味わうことができるため、ぜひ参加してみて欲しい。 ゲーマーであれば一度は訪れておきたい「ニンテンドーミュージアム」。ここまでチケットの購入方法から現地までのアクセス方法、館内の見どころを紹介してきたが、皆さんがミュージアムへ訪れる際に本稿が少しでもお役に立てれば幸いだ。 (C) Nintendo
GAME Watch,畠中健太
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