コインベースの収益、取引高減少や規制の不確実性により打撃を受ける可能性:アナリストが指摘
ステーキング収益の減少
継続的にコインベースの主な収入源となっている取引手数料の減収に加え、JPモルガン(JPMorgan)のケネス・ワーシントン(Kenneth Worthington)氏は、取引所のステーキングサービスによる収益も減少すると予想している。同行によると、これは主に第3四半期のイーサリアム(ETH)が不振に陥り、第2四半期から約24%減少したことによるものだ。 時価総額第2位の暗号資産であるイーサリアムは、8月以降おおよそ2330ドルから2760ドルのレンジで取引されており、本記事執筆時点の価格は2624ドル。4月から6月にかけては、レンジは3503ドルから3368ドルとさらに高かった。 「四半期中にイーサリアム現物ETP(上場取引型金融商品)がローンチされたにもかかわらず、イーサリアムは“四半期中”特にパフォーマンスが低かった」とワーシントン氏。「この時価総額の縮小が、第3四半期のコインベースのステーキング収益、サブスクリプションとサービスからの収益全体に特に重くのしかかると見ている」と語った。 サブスクリプションとサービスからの収益は第2四半期の明るい点の1つで、第1四半期から17%増加。この増加の主な要因は、プラットフォーム上のUSDコイン(USDC)平均残高とUSDC時価総額の増加だった。 JPモルガンはコインベース株を「中立」と評価し、目標株価を180ドルから196ドルに引き上げた。だが、第3四半期のEPSは0.42ドルから0.54ドルの間で着地すると見ている。 コインベースの株価は年初来で30%近く上昇しているが、3月のピーク279.71ドルからは現在21%下落。本記事執筆時点では、221.97ドルで取引されている。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:PiggyBank/Unsplash|原文:Coinbase Revenue May be Hurt by Lower Trading Volumes, Regulatory Uncertainty, Analysts Say
CoinDesk Japan 編集部