８アンダーで４位タイ仲村果乃

◇26日　女子ゴルフ　樋口久子三菱電機レディス第2日（埼玉県飯能市、武蔵丘GC） 　ツアー参戦2年目の仲村果乃（23）が5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算8アンダーで14位から首位と4打差の4位に浮上した。1988年の賞金女王でツアー通算29勝の吉川なよ子（75）のまな弟子で、最終日は師匠を驚かす逆転での初Vが懸かる。通算12アンダーの首位は岩井千怜（22）＝ホンダ。初日の首位だったイ・ミニョン（韓国）は左足首痛でスタート前に棄権した。 　教え上手としても知られる吉川が熱烈指導中の仲村が優勝圏内に急上昇だ。9番パー5では、残り105ヤードの第3打をピッチングウエッジでピンそば5センチに寄せてバーディー。伝家の宝刀と呼ばれていた吉川のサンドウエッジをほうふつとさせるショットも見せた。 　「先週、（吉川が）来てくださったんです。練習日と初日は18ホールついて歩いてくれて、けっこうズバズバ言われました」。試合の終わった20日に練習場で「みっちりと」2時間にわたる反省会。パッティングでは、「勇気があるならやりなさい」とクロスハンドグリップをすすめられ、すぐに取り組んだ。 　始めは距離感が合わなかったというものの、徐々に良い感じに。「今日はショットも安定してたけど、特にパットがよかった」と6番で3メートル、13番で4メートルの入れごろ外しごろの距離がきっちり決まった。 　現在のポイントランクは81位。初優勝やシード入りへの意欲は口にせず「ランク70位以内に入ること」と、来季の出場権を懸けた予選会で1次が免除され、最終予選会から出場する権利の獲得が第一目標という。「（最終日は）気を張りすぎずいつも通りにプレーできたら」。初優勝の多いこの大会で、師匠にビッグな朗報を届けるかもしれない。