「はやぶさ2」が小惑星リュウグウ到着 打ち上げから3年半
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」が午前9時35分(日本時間)に目的地である小惑星「Ryugu」(リュウグウ)に到着したと発表した。2014年12月の打ち上げ以来、3年半かけた宇宙の旅路だった。 【画像】「はやぶさ2」小惑星に到着 初代とどう違う? 「はやぶさ2」プロジェクトチームの吉川真(まこと)ミッションマネージャは、JAXA相模原キャンパスで報道陣に対し「まずはホッとしたというのが正直なところ。いよいよ本番だという緊張感が出てきた」と語った。
JAXAによると、はやぶさ2は27日、化学エンジンで最後の10回目の軌道修正を行い、予定通りリュウグウから約20キロの上空に到着。距離も維持できていることが確認された。 2014年12月3日にH2Aロケットで打ち上げられ、地球から約3億キロ離れたリュウグウを目指していた。 はやぶさ2は、小惑星イトカワからサンプルを採取し、2010年に地球に帰還した「はやぶさ」の後継機。初代と同じくリュウグウの地表から試料を持ち帰ることをミッションとするが、はやぶさ2ではそれに加え、人工クレーターを生成して地表下にある物質の採取も試みる。今後、9月から来年7月にかけて、着陸しての試料採取や小型ローバーを投下しての観測などを複数回行う。 そして来年11月、12月ごろ小惑星を出発し、2020年末に地球に帰還する予定。