行方不明の男性をめぐり容疑者逮捕、グーグルマップの画像が手がかりに スペイン
(CNN) スペイン警察は行方不明の事案に関連して男女2人を逮捕した。グーグルマップの車両が撮影した、車のトランクに大きな物を積み込んでいると思われる人物の画像が逮捕につながった。 警察は18日の声明で、行方不明になっていた男性の失踪と死亡に関連して男女を拘束したと述べた。 男性の親族は昨年11月、男性が行方不明になったと通報した。親族は失踪する前に男性の携帯電話から不審なメッセージを受け取っていたという。 声明によると、ふたりは以前、頻繁に連絡を取り合っていたが、男性が突然、親族に対し、新しいパートナーと出会ったため国内の別の場所に引っ越し、携帯電話を処分するとメッセージで伝えた。 この通報を受け、捜査を始めたところ、警察はグーグルマップの画像を発見。犯罪に関連して使われた車両が写っている可能性があるという。 グーグルマップに今も表示されているこの画像は、スペイン北部カスティーリャ・イ・レオン州ソリア県の小さな村タフエコの路上で10月に撮影された。 画像には、薄い色の布でくるまれた大きな物体を積んだ赤い車のトランクにかがんでいる人物が写っている。 グーグルマップのデータによると、撮影車両が画像を更新するために同地を訪れたのは2009年11月以降、このときが初めてだった。 警察は11月12日、男性の失踪と死に関与した疑いで、行方不明の男性の元恋人と以前この女と交際していた男を逮捕した。 警察は今月11日、近隣の村の墓地から、腐敗の進んだ胴体も発見した。まだ正式に身元は特定されていないものの被害者の可能性があるという。現在も捜査が進められている。