ゴルフ場のメンバーを退会したい…「預託金はちゃんと戻ってくるの?」
会員権を所有することは今でも多くの人にとってステータス
ゴルフ場にもよりますが、名門コースなどではそう簡単にメンバーになれる訳ではりません。そのため、ゴルフ場の会員権を所有することは、今でも多くの人にとってステータスになっています。では、ゴルフ場のメンバーを退会する人はいるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。 【写真】バレたら“永久追放”!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です
「例えば、遠方への引っ越しや転勤によって頻繁にそのゴルフ場へアクセスしにくくなった場合や、年会費が家計の負担になってきてしまい継続的な支払いが今後できなくなる可能性がある場合など、さまざまな理由でゴルフ場のメンバーから退く人は少なくありません」 「メンバーになる際は、推薦人を付けてもらうほかにも書類審査や面接、なかには迷惑の掛からないペースでラウンドできるかどうかを見極めるために、スコアによって合格・不合格を判断する“審査プレー”と呼ばれるものを設けているところもあり、それなりのハードルを乗り越えなければなりません」 「一方で、退会する際はその旨を申し出れば手続き自体はスムーズで、申請書や会員の証明書、印鑑などを持っていけば基本的に受理されます」 「ただ、『入会預託金がいつ返還されるのか』については、気を付けておく必要があります。入会預託金は、入会時にゴルフ場の運営会社へ預けるお金のことを指しますが、バブル経済の崩壊をきっかけに全国でゴルフ場運営が難しくなり、それに伴って預託金の返還時期にバラつきが見られるようになりました。資金力があるところではすぐに返還してくれますが、慢性的に赤字経営となっているところでは、返還までに少々時間がかかることが稀にあります」 ゴルフ場のメンバーを退会する方法としては、「第三者に売る」という別の選択肢もあります。その際は、会員権の売買を行う業者に依頼して、新たにメンバーになることを希望している人に預託金ごと売却します。 なお、ゴルフ場に預けるお金には「預託金」と「入会預託金」の2種類があります。名称はよく似ていますが、前者はゴルフ場を立ち上げて新規メンバーを募集する際に預けるもの、後者は市場で販売されている会員権を購入して後から入会する人が預けるものという違いがあります。 たびたび取り沙汰される「返還問題」は、初期メンバーを対象とした預託金が対象となっている場合が多く、入会預託金の方は金額が少ないため、預託金に比べれば返還されやすいです。しかし、ゴルフ場によって返還されるタイミングは異なるはずなので、いずれにせよ問い合わせることをオススメします。