兵庫県知事選挙に「当選を目的としない」立候補者、熊本県知事「非常に問題がある状況が生じてしまった」
17日に投開票された兵庫県知事選で当選を目的としないと表明する立候補者がいたことについて、熊本県の木村敬知事は27日の定例記者会見で「公職選挙法上で想定しえなかったことだ。非常に問題がある状況が生じてしまった」との所感を述べた。 【写真】兵庫県知事選が告示され、候補者に声援を送る有権者ら(10月31日午前、神戸市内で)
木村知事は3月の県知事選に挑んだ自身の経験に触れ、「自らの当選を目的としない方が5人、10人出れば、公費で選挙カーとかポスターが貼れる権利が与えられる。(選挙カーが)10台あったらどれだけ便利だろうかと思う」と語った。その上で「当選を目的としないのは人間の心情論。法律上の規制の仕方はとても難しい」と指摘した。
SNS上で拡散した情報について、「有権者にはしっかりと吟味する姿勢が求められる」とし、主権者教育の徹底やインターネットの情報リテラシーを高めていく必要性を訴えた。