ウズラの卵ピンチ、学校給食の使用見合わせ追い打ち…全国の6割生産の愛知で県職員が積極購入
苦境にあるウズラの卵の生産農家を応援しようと、愛知県職員らが17日、購入する取り組みを始めた。 【写真】カレーうどんの下にとろろご飯が隠れる「豊橋カレーうどん」。トッピングされた地元産のウズラ卵も特徴の一つ
県内では豊橋市を中心にウズラの卵の生産が盛んで、県畜産課によると、県内産の生産額は全国1位で全体の6割以上を占めている。しかし、今年2月に福岡県内にある市立小学校の給食で、子どもが食材を喉に詰まらせて死亡した事故が発生。原因がウズラの卵とみられることから、学校給食での使用見合わせが続いた上、飼料高騰が直撃し、廃業に追い込まれた農家もあるという。
この日は、県庁や東三河総合庁舎(豊橋市)、東海農政局の職員らが、豊橋養鶉農協や天狗缶詰の水煮のウズラの卵約11万3000個を購入した。県では、7月の大相撲名古屋場所で知事賞の副賞として1万個を贈呈したほか、各地のイベントやコンビニ店とも連携して支援している。
天狗缶詰の担当者は「需要は戻ってきているが、まだ学校給食は回復していない。よくかんで食べると安全な食べ物なので、出前授業なども各地で行っていきたい」と話していた。