ケニア保護区から観光客救出 保護区内の宿泊施設が冠水
マサイ・マーラ国立保護区、ケニア、5月2日 (AP) ― 記録的な大雨が降り続くアフリカ東部ケニアの南西部、タンザニアとの国境沿いにあるマサイ・マーラ国立保護区から5月1日、洪水で被災したホテルやロッジ、キャンプ場に宿泊していた観光客が救出された。 保護区内の川が1日未明に氾濫し、宿泊施設が浸水被害にあった。 この保護区は、毎年タンザニアのセレンゲティからやってくるヌーの大移動が見られることから、人気の観光地となっている。 ケニア赤十字によると、被災した各種宿泊施設からヘリコプターで36人が救出され、25人が徒歩で救助された。 保護区がある郡当局によると、2機のヘリコプターが配備され、広大な保護地域の観光客や住民に避難を呼びかけているという。 また、マーラ・エレファント・プロジェクトは、洪水で足止めされた観光客の避難を支援するためにヘリコプター1機を派遣した。 雨季が始まった3月中旬以降、ケニア全土で170人以上が死亡し、洪水、地滑り、インフラの破壊を引き起こしている。 同国気象庁は、今週さらなる降雨が予想されると警告している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)