2024年版 タフでおしゃれな現代ピックアップトラック 10選 快適性も高い最新モデル
8. フォードF-150ライトニング
長所:巨大、速い、快適 短所:巨大、重い、左ハンドルしかない フォードは、米国の大手トラックメーカーの中で最初に、大型ピックアップトラックF-150のEV版「ライトニング」を導入した。発表自体はテスラ・サイバートラックより早く、結果的に多くのブランドが追随する形となった。 北米では数年前から販売されており、現在フォードはグローバル市場に目を向け始めている。すでにEV大国ノルウェーへの導入が決定し、他の欧州諸国への導入も検討中と言われている。今のところ、左ハンドルしかないものの、弊誌の英国編集部も興味をそそられて試乗した。 結果は期待を裏切らなかった。試乗車は3.1トン強、旋回半径に7.5m以上を必要とする。それでも、0-97km/h加速4.5秒、1/4マイルを13.5秒未満で走破し、いずれも名高いE46世代のBMW M3よりも速かった。 無負荷走行では、F-150ライトニングは航続距離480kmを達成した。重いバッテリーを搭載しているため、最大積載量(800kg)は制限されるものの、建設現場などで電動工具用に最大9.6kWの電力を供給でき、テールゲートに巨大のステップが隠された1.7mの荷台を持つ。さらに、完全独立サスペンションで驚くほど快適な乗り心地と、巨大で快適なキャビンを備えていた。 そのボディサイズや高い価格設定により、従来のF-150ほど普及することはないだろう。しかし、驚くほど汎用性が高いため、さまざまな使い道を想像できる。
9. GMCハマーEV
長所:怪物的な速さ、オフロードで超有能、カニ歩きができる 短所:4トンの車重、入手が難しい GMCのハマーEVは最も過剰なピックアップトラックかもしれない。最上位モデルでは、最高出力1000psと約138kg-mのトルクを持つトライモーター・パワートレインを搭載し、バッテリー容量は213kWhと巨大で、車両重量は4トンを少し超える。そのため、通常の運転免許では運転できない場合もあり、従来の乗用車や小型商用車というカテゴリーからは少し外れた存在だ。 ゼネラルモーターズのEV専用プラットフォーム「アルティウム」をベースに作られた新世代のEVだが、装甲のようなアンダーボディプロテクトを備え、比類ないオフロード性能を発揮する。前輪と後輪を同じ角度に傾け、まったく旋回することなく横へ移動する「カニ歩き」もできる。 エアサスペンションにより、乗り心地もかなり穏やかだ。しかし、北米市場以外で正規販売される可能性は低く、入手ルートは限られる。