センバツ高校野球 作新学院/石橋 選手紹介/7 /栃木
◇けが経て広がった視野 作新学院 塙綸ノ亮左翼手(2年) 昨年8月の校内戦で左手首を骨折し、秋の大会を棒に振った。手術を経てようやく完治し、再起をかけたセンバツに挑む。 リハビリ期間はもどかしさが募ったが、両親から「けがをしたからこそ見える景色がある」と励まされた。手が使えない分、1時間の長距離走や短距離ダッシュで下半身を鍛えながら練習を見学。「今自分が打席に立つなら右方向だな」などと考えたり、チームメートにフォームをアドバイスしたりするうちに「視野が広がった」と振り返る。 初球からの強気なフルスイングが持ち味。「作新学院は打撃のチーム。甘い球を逃さず打って、良い連鎖を作りたい」。芳賀町立芳賀中出身。175センチ、77キロ。【井上知大】 ◇低く強い打球持ち味 石橋 亀井将広左翼手(2年) 背番号「15」で迎えた秋季県大会では、主力選手たちが新型コロナウイルスに感染したため、全試合スタメンで出場。打率5割3分と結果を残した。特に準決勝の青藍泰斗戦では左右に安打を放ち、手応えをつかんだ。「チャンスをものにできた」とうなずく。 元々は内野手がメインだったが、昨春ごろ、福田博之監督の勧めで外野手の練習を始めた。捕球へのアプローチや体勢、投げる距離も異なるため苦労したが、内野で身につけた素早いボールの握り替えが外野手としても強みになった。「どこでも守れるようになって自信もついた」と話す。 「持ち味である低く強い打球を打ちたい」と力を込める。宇都宮市立泉ケ丘中出身。176センチ、69キロ。【鴨田玲奈】=つづく