JR東日本のネット銀行「JRE BANK」超特急解説! 鉄道運賃4割引きなどの太っ腹特典が盛りだくさん!!
しかもSuicaは今や全国の鉄道やコンビニ、自販機などで使えるし、タッチ決済の反応も早い。東日本以外の地域でも、JRE POINTをためる価値は十分にあります。 ちなみにビューカードを作る場合は、初年度年会費が無料で、年1回利用すれば次年度以降も無料になる『ビックカメラSuicaカード』がオススメです」 現在のポイントサービス業界は、PayPay(ソフトバンク)・d(ドコモ)・Ponta(au)・楽天といった携帯キャリアが争いを繰り広げている。JRE POINTはその対抗馬となるのだろうか。 「携帯キャリア系のサービスが強いのは、ユーザーが毎月携帯料金を支払っているだけで自動的にポイントがたまる仕組みを持っているからです。 でも実は、鉄道系ポイント経済圏でも同じことがいえます。ほとんどの人が鉄道を使うし、駅周辺の店舗を利用するので、そこでポイントがたまるようにすれば、簡単にユーザーを獲得できるんです。そうやって沿線ユーザーを囲い込めば、携帯キャリア系にも劣らない巨大なポイント経済圏が生まれます」 それにしても、なぜ今になってJR東日本は本気を出し始めたのか? 「従来はポイントサービスなどに力を入れなくても十分な収益を獲得できていましたからね。コロナ禍による収益低下を受けて、ようやく尻に火がついたのでしょう。 このような動きはJR東日本に限った話ではなく、すでに京王電鉄も住信SBI銀行と組んで『京王NEOBANK』を始めています。銀行に限らず、ポイントサービスも今後さまざまな鉄道会社が力を入れ、ユーザーの囲い込みを強化するでしょう」 今後のポイント業界では、携帯キャリアに鉄道会社も入り交じる熾烈な争いが始まるかもしれない。 取材・文/伊藤将史