【特集】幕末・維新を生きた志士らが眠る『京都霊山護国神社』 日本の夜明けを夢見た坂本龍馬らの墓から見える風景とは?動乱の世に思いを馳せる京都歴史散策<後編>
作家・若一光司(わかいちこうじ)氏と、両親が大の龍馬好きだという『読売テレビ』プロデューサー・五十嵐竜馬(いがらしりょうま)が、幕末・維新の歴史を巡るため京都へ。前編・中編では、『霊山歴史館』で貴重な資料と共に歴史を振り返りました。後編では、幕末・維新を生きた志士らが眠る墓へ。『京都霊山護国神社』の歴史とは?龍馬らが今も見ている風景とは?幕末から明治維新への歴史を徹底調査します。 <中編>『霊山歴史館』で坂本龍馬を斬った刀の謎に迫る!体毛まで再現された“実物大”龍馬像に、西郷隆盛を斬った刀も 動乱の世に思いを馳せる京都歴史散策【写真で見る】
■幕末の志士が眠る『京都霊山護国神社』 長州藩士関係者が眠る墓へ
『霊山歴史館』で貴重な品々を見て、幕末の歴史を振り返った作家・若一光司氏と『読売テレビ』プロデューサー・五十嵐竜馬の二人は、龍馬らが眠る墓地へ。
(作家・若一光司氏) 「こちらが『京都霊山護国神社』です。実は、明治維新になる前から、勤王の志士たちがこの墓地に葬られることがありました。明治になって、明治天皇が『ここに死者を慰めるものを作ろう』ということで、護国神社ができたんです」
(若一氏) 「維新の関係者は386人、ここに慰霊碑・招魂碑があるということです。それでは、お墓のほうにお参りに行きたいと思います」
(若一氏) 「このあたりは、長州藩の関係者がお祀りされているエリアです。『山口藩招魂社』と書いてありますが、山口藩は長州藩のことです」
(若一氏) 「招魂碑を見ていくと、『この人の名前、どこかで聞いたことあるな』というような方も少なからずおられます。そして、この一番上に、桂小五郎夫妻のお墓があります」
■満43歳で死去した木戸孝允(桂小五郎)が妻・松子と眠る墓へ
長州藩士・桂小五郎は、龍馬らの仲介で『薩長同盟』締結に尽力。明治維新後は木戸孝允と名を変え、政府官僚として近代国家の礎を築きました。
(若一氏) 「こちらです。『木戸孝允之墓』と書いています」 (『読売テレビ』プロデューサー・五十嵐竜馬) 「立派なお墓ですね」 (若一氏) 「木戸孝允は満43歳、亡くなったのが明治10年5月ぐらいだったと思います。その前に『西南戦争』が始まっているので、かつての盟友・西郷隆盛のことを木戸孝允は気にかけていて、『自分が説得に行きたい』というようなことを言いながら亡くなったと、伝えられています」
【関連記事】
- <前編>幕末・維新を生きた志士らの遺品が現存する『霊山歴史館』で、坂本龍馬を斬った男の真相に迫る!初代館長・松下幸之助氏の想いとは?動乱の世に思いを馳せる京都歴史散策
- 【動画で見る】坂本龍馬暗殺の真相 遺品からわかる歴史の真実 京都・霊山歴史館 坂本龍馬を切った刀に隠された秘密とは!?
- 【動画】出撃命令は“死に向かうこと”人間魚雷「回天」の秘密訓練基地があった大津島 特攻隊員の肉声や直筆メッセージ…鉄の空間に閉ざされた孤独の中で人生を終えた若者たちの足跡を辿る
- 【動画】“日本の歴史のふるさと”奈良・明日香村 聖徳太子、蘇我馬子、中大兄皇子、中臣鎌足…数々の歴史が動いた地に残る謎 日本初の本格的仏教寺院で日本最古の仏像「飛鳥大仏」に迫る
- 【動画】日本最古の下駄!?日本最古級の馬の骨とは?大阪・四條畷市で3つの日本最古級の出土品を徹底調査!