帝京・岩本勝磨投手

■来春の第97回センバツ出場校を決める重要な資料となる高校野球の秋季東京大会は26日、準々決勝の2試合が行われた。二松学舎大付が日大三に8ー1の7回コールド勝利、帝京は共栄学園に延長10回タイブレーク末、3ー2の逆転サヨナラ勝ちした。二松学舎大付は2年ぶり8度目、帝京は15年ぶり15度目のセンバツ出場を目指し準決勝で対戦する。 準々決勝の残り2試合は27日、早稲田実ー小山と淑徳ー明大八王子が組まれている。東京枠は1か関東枠との比較でプラス1校。 ◆二松学舎大付 8ー1 日大三　7回コールド　スリーボンドスタジアム八王子 二松学舎大付は3回2死三塁から2番・甲斐虎茉輝（2年）の一内安打適時打で先制。5回には2本のヒットと死球で2死満塁とすると6番・花沢莞爾（2年）の押し出し四球で加点。 2ー1で迎えた7回には相手の捕逸で1点、さらに1死満塁から8番・大橋零（2年）と9番・土田慶太（2年）の連続適時打で5ー1続く1番・入山唯斗（2年）が走者一層の適時打三塁打を放ち、8ー1とリードを広げる。 投げては先発・甲斐が7回を5安打、3四球、奪三振なしの1失点で完投勝利を挙げた。 ◆帝京 3×ー2 共栄学園　延長10回タイブレーク　スリーボンドスタジアム八王子 帝京は先発・岩本勝希（2年）が初回1死二塁から適時三塁打を浴び先制されるが、後続を抑え追加点を与えない。帝京は6回1死一・二塁から6番・加藤連志（1年）が右前に適時打を放ち、1ー1の同点に追いつく。 両校とも譲らず延長10回から無死一・二塁のタイブレーク。岩本は犠打と四球で1死満塁とすると一内安打適時打で1点を勝ち越されるるが、なお1死満塁では次打者を三ゴロ併殺打に打ち取った。10回の攻撃は相手捕手の捕逸で1死二・三塁から2番・酒井大輔（2年）が左前に適時打を飛ばし、2ー2の同点に追いつく。なお2死後の2死一・三塁から相手二塁手の悪送球で3ー2のサヨナラ勝ち。 〇来春のセンバツは出場32校で一般選考29校、困難な状況を克服して好成績を残した学校が対象となる「21世紀枠」は前回大会と東日本・西日本の区分を設けず同じ2校、明治神宮大会優勝の地区に与えられる1枠は例年通り。 一般選考の地区別校数も前回大会と同じ、北海道1、東北3、関東・東京6（関東4、東京1、残り1は両地区を比較）、東海3、北信越2、近畿6、中国2、四国2、九州4となっている。 センバツは来年3月18日（火）から30日（日）まで13日間（準々決勝、準決勝の翌日休養日各1日を含む）で開催される。 出場校を決める選考委員会は来年1月24日（金）、組み合わせ抽選会は3月7日（金）の予定となっている。