前半、トライを決める日本のジョネ・ナイカブラ（右）＝日産スタジアム（撮影・福島範和）

ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ2024（26日、日本19－64ニュージーランド、日産ス）2年ぶりにオールブラックスに挑戦した日本だったが、10トライを許して敗れた。日本はNZ代表に通算8戦全敗となった。 【写真】前日練習にて打倒ニュージーランドに燃える姫野 前半、またも日本の〝超速ラグビー〟が炸裂（さくれつ）した。6分、ラックからSH藤原忍が持ち出した内側にWTBジョネ・ナイカブラが入り突破。相手ゴール前でタックルされるが、惰性で体がインゴールに入り先制トライ。NZ代表とのテストマッチで、日本がオープニングトライを決めたのはこれが初めてだった。 NZも12分にWTBマーク・テレア、16分にゲーム主将のLOパトリック・トゥイプロトゥがトライを決め、14－7と逆転。19分には日本が相手ゴール前ラインアウトからの連続攻撃で、最後はラックサイドでパスを受けたNO・8ファウルア・マキシが飛び込んで12－14とした。 しかし、ここからNZが地力を見せ始める。日本が圧力をかけてくる地点を見極めながら、スペースへとボールを散らし、22分から5連続トライ。43－12と差を広げて前半を終えた。後半もNZは4分にSHキャム・ロイガードがトライを追加し50点の大台に乗せた。その後しばらくスコアが動かなかったが、28分、日本のアタックでパスがこぼれ、それを拾ったPRオペティ・ヘルがするすると抜け出してトライ。後半に登場して初キャップを得たヘルが、見事なデビュー戦トライを奪ってみせた。こちらも初キャップで後半SOに入った松永拓朗がゴールを決め、19－50とした。38分、40分とNZはこの試合で初キャップのWTBルーベン・ラヴがチーム9、10本目のトライを奪って終えた。 日本、NZとも11月には欧州へ遠征し、日本はフランス代表、ウルグアイ代表、イングランド代表、NZはイングランド代表、アイルランド代表、フランス代表、イタリア代表と対戦する。