服部さん(館山総合)が全国大会へ 高校定通総合文化大会(千葉県)
「第62回県高校定時制通信制総合文化大会」が、佐倉市の佐倉ハーモニーホールなど3カ所で行われ、館山総合高校の服部咲弥香さん(4年)が生活体験発表の部で最高位の金賞に輝いた。県代表として全国大会に出場する。 県内の定時制、通信制の高校生が日頃の文化活動の成果を発表する場。書道や写真、絵画などの作品展示の部、合唱などを発表する音楽の部、学校生活を通して学んだことや感じたことをスピーチで競う、生活体験発表の部が行われた。 服部さんは、中学2年の時に起立性調節障害と診断されてから「学びたい」という思いで入学した定時制で、先生や年の離れた先輩、友達との交流を通して病気を克服。新たな自分と出会い、さらに自分を成長させた資格取得への挑戦などを「4年間の不思議な旅」と題してまとめ、発表した。 当日は、出場者15人中8番目に発表。舞台袖では緊張がピークに達していたが、いざステージに上がってみると多くの観客の視線がうれしさにつながった。「こんな舞台での発表はなかなかない。これは楽しまないと」と、感じたという。 持ち前の明るさを武器に、身ぶり手ぶりを加えて堂々とスピーチし、会場全体を引き込んだ。 服部さんは「楽しくできたのでベストの発表だった。他の発表者はとてもレベルが高く、金賞と聞いた時は『まさか自分が』という気持ちでびっくりした。文章を手直ししてくれた国語の先生をはじめ、テスト期間も練習に付き合ってくれたり応援しに来てくれた先生方に感謝したい。全国の舞台も楽しみたい」と、喜びを話した。 館山総合としては2年連続で金賞を受賞。全国大会は、17日に東京・六本木ヒルズで行われる。 この他、長狭2年の粕谷昊生さんが作品展示の部(工芸)で、同3年の吉田元気さんが同部(写真)で、それぞれ銀賞を受賞した。 佳作の受賞者は次のとおり。=敬称略 ▽書道=石渡凪葉(長狭4) ▽絵画=加藤雅隆(館山総合2) ▽写真=加藤翼(同3)佐々木大翔(同)