「登山の初期費用、高すぎる…」5万円の衝動買いから学ぶ、賢い山道具選びの極意とは?【作者に聞く】
今年も紅葉のシーズンがやってきた!公園や神社仏閣など近場で楽しむのもいいが、山々が一面紅に染まる絶景を見に出かけるのもいい。グランピングやソロキャンプなどアウトドアブームもすっかり定着した今、登山やハイキングを始めてみるのはいかがだろうか。 【漫画】「ゼロから山女子はじめてみました」本編を読む ――無趣味で無気力な干物女の私ですが…「ゆる登山」にハマって抜け出せなくなりました。 平凡な毎日を送っていたのに、ある日突然「登山」に目覚め、ゼロから「山登り」を勉強!「山女子」として活動する日常をかわいいイラストにして発信しているイラストレーター兼漫画家のありを(@arichon_official)さん。そんな、ありをさんが「山女子」として日常を送る実録漫画と、登山に興味がある方必読の山登り知識コラムをぎゅぎゅっとまとめた「ゼロから山女子はじめてみました」をご紹介。漫画を読んで「山デビュー」しちゃおう! ■「安くそろえて、徐々に買い足す」実体験から学んだ賢明な装備投資術 いよいよ山登りへの第一歩を踏み出したありをさん。しかし、その道のりは平坦ではなかった。山デビューを前に、直面したのは装備選びという大きな課題。「何を買えばいいの?」「予算はどれくらい必要?」初心者ならではの疑問が次々と浮かび上がる。 まず、装備にかかる初期費用について。ありをさんは経験から、「個人的な意見ですが高価なものでそろえる必要はないと思います。最初は安くそろえて、必要性が出てきたら買い足したり変えたり…という方法もあります」と語る。値段よりも「フィッティングや快適性、安全を意識した道具選び」が重要だという。 また、興味深い指摘として、「登山道具はそろえても買い替える可能性が高い」ということがある。ありをさんは「登山はいろんな楽しみ方ができるがゆえに、続けていると自分の山行スタイルが築かれていきます。それにより道具に求めるものが変化したり深くなったりして、道具をごっそり買い替えることも珍しくありません」と説明する。この点を踏まえて、自分の求める機能と予算を決めて購入することが大切だそう。 装備選びの際、登山ショップの店員さんからのアドバイスも非常に参考になったという。特に印象的だったのは、靴下選びとザックのフィッティングについて。「靴下は絶対登山用!」というアドバイスを受け、ウールの優秀さを知ったありをさん。また、ザックについては「身体に合ってない状態で重い荷物を入れたザックを使うと、バランスが崩れたり疲労が増して身体がつらくなる」と教わり、フィッティングの重要性を実感したそうだ。 最後に、ありをさんおすすめの登山ショップで買えるアイテムを3つ紹介してもらった。 1. 「ブラックダイヤモンドのZポール(トレッキングポール)」 軽くてサッと広げて使える! 2. 「EVERNEWのクッカー」 軽量でサイズも豊富!料理するならクッカーはこれで全部そろえるべし 3. 「吸水タオルまたは手拭い(スポーツ手拭いもあり)」 コンパクトで速乾性が高く、汗っかきの強い味方 いよいよ装備がそろったありをさん。次なる挑戦は、初めての登山計画とパッキング。どの山を選び、どのように計画を立て、そしてどうやって荷物を詰めるのか。次回は、山選びの基準や登山計画書の作成のコツ、さらにはパッキングの秘訣まで、山デビューを控えた人にとって貴重な情報が満載なので、お楽しみに! ■取材協力:ありを(@arichon_official)