阪神中継ぎ盤石0封リレー 島本!加治屋!石井!桐敷!8枠めぐる開幕ブルペン争い超熾烈
「オープン戦、中日0-0阪神」(15日、バンテリンドーム) 開幕まで2週間となって、阪神の中継ぎ陣もギアが上がってきた。先発・青柳の好投を受けた、島本、加治屋、石井、桐敷の4投手がいずれも無失点。スコアレスドローに終わった一戦で、零封リレーが好材料として光った。 継投の先陣を切ったのは島本だ。七回からマウンドに上がると、課題としている右打者の代打・カリステと対戦。2球で追い込むと、ファウルをはさみ、フォークで空振り三振を奪った。一殺で仕事を終え、「フォークもちょっとファウルを打たれたところは甘かったですし、もっと一発で決められるように」と修正ポイントを見いだした。 バトンを受けた加治屋は、右の代打・細川と左の村松をきっちり料理した。アウト2つを奪ってベンチへ戻り、「右(打者)は加治屋だと言われる信頼を勝ち取りたい」と意欲を示した。 石井は八回に右打者3人を片付けて三者凡退。前回登板10日のオープン戦・巨人戦(甲子園)では2回2失点だったが、信頼を取り戻すべく結果を残した。九回を任された桐敷は2死一、二塁のピンチを背負ったが、最後は細川を見逃し三振で試合を締めた。 中継ぎ投手がスコアボードに重ねたゼロに、岡田監督も「ほんまはシーズンしっかり投げなあかん。今はまだテストやんか。このメンバーで、右、左いくっていう」と一安心の様子。8枠とみられるリリーフ勢の開幕争いは、まだまだ熾烈(しれつ)を極めそうだ。