「年収103万円の壁」どう対応?第2次石破内閣本格始動も「サドンデス内閣」との声も…再任の城内経済安保相「しっかり成果上げる」
静岡放送
第2次石破内閣が本格的に始動し、再任された城内実経済安保担当大臣(衆院静岡7区選出)は、「多岐にわたる諸政策でしっかりと成果を上げたい」などと意気込みを語りました。少数与党で厳しい船出となった石破内閣、専門家は「サドンデス内閣」と指摘します。 【写真を見る】「年収103万円の壁」どう対応?第2次石破内閣本格始動も「サドンデス内閣」との声も…再任の城内経済安保相「しっかり成果上げる」 「特別国会におきまして、第103代内閣総理大臣にご指名をいただいた。この重みを厳粛に受け止めている」と神妙な面持ちでこう語った石破茂総理大臣。11月11日に行われた総理指名選挙を受け、翌日から第2次石破内閣が本格的に始動しました。 衆院静岡7区選出の城内衆院議員が経済安保担当大臣に再任され、石破政権を支える閣僚として、意気込みを語りました。 「引き続き、経済安全保障担当大臣、そして科学技術政策、宇宙政策、知的財産戦略、クールジャパン戦略を担当する内閣府特命担当大臣を拝命した。引き続き、国務大臣として多岐にわたる諸政策についてしっかりと成果を上げられるよう取り組んでまいる所存」(城内実経済安保担当大臣) また、今回の組閣では、国土交通大臣に公明党の中野洋昌衆院議員が新たに就任。国を巻き込む議論となっているリニア問題については12日の会見で前任と同様に「推進」の立場を強調しました。 「東海道新幹線とのダブルネットワークによる『リダンダンシー』(=冗長性・余剰)の確保を図るということで、まさに国家的見地に立ったプロジェクト。1日も早い全線開業に向けて、関係自治体やJR東海ともしっかりと連携をしまして、取り組んでまいりたい」(中野洋昌 国土交通大臣) 30年ぶりの少数与党という厳しい状況に、法政大学大学院の白鳥浩教授「サドンデス内閣」と表現します。 「場合によっては大きなスキャンダルが与党側に出てくるとすれば、それをもって野党が一枚岩になり内閣不信任案を突き付ける。いわば『サドンデス』のような内閣といってもいい」(白鳥浩法政大学大学院教授) 2025年夏の参院選までに石破政権が浮揚できるか、ひとつのポイントにあげました。 「参院選の前までに石破内閣の支持率がある一定の水準以上に達していなければ、場合によっては、参院選前の石破内閣の交代、つまり『石破おろし』による首相の交代ということも起こっていく可能性というのは十分に考えられる」(白鳥教授)
綱渡りの政権運営が予想される中「年収103万円の壁」などにどう対応するのか、与野党の駆け引きから目が離せない状況は続きます。
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