今季2勝目で生涯獲得賞金が7億円突破 小祝さくらが今後も日本を拠点にする「意外すぎる理由」
悪天候の影響で24日に幕を閉じた「アース・モンダミンカップ」は小祝さくら(26)が通算16アンダーで3月の「ヤマハレディースオープン葛城」に続いて今季2勝目をあげた。国内ツアー11勝目でツアー最高額の優勝賞金5400万円を獲得し、生涯獲得賞金が7億円を突破した。 ”黄金世代”の高木優奈と一緒に回った原英莉花が一瞬、見せた「リラックスポーズ」 長い5日間の戦いだった。予備日のプレーとなった24日の月曜日は、悪天候の影響で中断や遅延となった23日までとはうってかわっての快晴となり、気温も31.5℃を記録。最終日のチケットを保有しているギャラリーしか入場できなかったため、来場者は362人とコロナ禍の時のような静かな試合を小祝はこう振り返った。 「月曜日なのに来てくれた方、昨日も今日も来てくれたファンの方が結構たくさんいて、こうやって開催できた中で優勝できて本当に嬉しいです。なんか月曜日にゴルフの試合をしているというのはすごく新鮮というか、不思議な感じがしました」 今回の優勝で生涯獲得賞金が7億円を突破。26歳70日での達成は、横峯さくら(38)、鈴木愛(30)に続くツアー史上3位の年少記録だが、「知らなかったです」とお金には無頓着な様子だ。 「7億円ってイメージわかないですし、お金がいくらあるとか考えないんで……(賞金の使い道については)結構、欲しいものがちょこちょこ変わるタイプなんですけど、私服とか買いたい。いろんなコーディネートやりたいです」 過去には賞金の使い道を聞かれ、大好きな「ケアベア」のぬいぐるみを購入したいと答えた小祝は、「家」や「車」といった大きな買い物には興味がないようだ。 ’98年生まれの小祝も30人いる“黄金世代”のひとり。国内ツアーのみだと通算11勝は世代最多の勝利数だ。米ツアー挑戦などの話も当然出てくる。’20~’21年の賞金女王の稲見萌寧(24)は小祝同様、国内ツアーを優先的に考えていたが、賞金や国内以上に選手をリスペクトする環境に惹かれて今季から米ツアーに参戦した。そんな例もある中、小祝は「急に心変わりしない限りは」今後も日本を拠点にしていくつもりだという。 「海外に行きたくない理由に食事というのもあって、食事の楽しみとかないとテンションが上がらなくて。“日本食最高だな”と思って毎日食べています」 コロナ禍の’20年には全英女子出場の権利がありながら、ホステス大会の日本ツアーを優先したこともあるほどだ。 26日に優勝が決まると、「魚」を“おねだり”?していた。今大会は勝者のキャディにも「ベストキャディ賞」として100万円が贈呈された。キャディの小畑貴宏氏から「何かご馳走してあげようか?」と言われた小祝は「今週お寿司をご馳走していただいてて……。お魚結構好きなので、魚系が希望ですね。和食でもいいですし、魚を食べられればなんでも」と魚好きをアピールした。 大金を稼いでもホンワカした雰囲気が変わらない小祝は、今後もしばらくは国内で姿を見られそうだ。 取材・文・写真:戸加里真司
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