9連休どう過ごす? 和歌山県南部で帰省ラッシュ本格化
年末年始の帰省ラッシュが28日、本格的に始まった。最大9連休が取得可能な曜日の並びで、行楽地で過ごす人も多いとみられ、和歌山県紀南地方の駅も混雑し始めた。幹線道路を走る車も増えている。 【大しめ縄張り替え 世界遺産、那智の滝、和歌山の記事はこちら】 JR白浜駅では、特急「くろしお1号」が午前10時12分に到着。大きな荷物を抱えた家族連れらが続々と降りた。 愛知県犬山市から家族4人で旅行に訪れた公務員小出千博さん(35)は「これからアドベンチャーワールドへ行く。パンダを見るのが楽しみ」と話した。 JR紀伊田辺駅前では特急が到着する時間には、迎えの車が列を作った。田辺市秋津町の30代看護師女性は、午前10時前に大阪市から来た中学2年と1年のめい2人を迎えた。早速、スマートフォンで記念撮影して再会を喜んだ。めい2人は「毎年、田辺に来るのが楽しみ。みんなでのんびり過ごしたい」と話した。 県内の高速道路は28日正午現在、渋滞は発生していない。 ■紀南の観光地も好調 白浜町の白浜温泉旅館協同組合(加盟23施設)によると、各施設とも28日から1月3日までは、ほぼ満室。ただ、ある宿泊施設関係者は「31日、1月1日と2日は、ほぼ満室だが、その他はまだ埋まっていない。9連休で海外旅行へ行く人が増えたのではないか」、別の宿泊施設関係者は「インフルエンザの流行で、キャンセルが出てきている」と話した。 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、町内の各宿泊施設は28日から1月4日まで、ほぼ満室。担当者は「集中せずに分散しながら多くの方にお泊まりいただけるようだ。正月三が日は晴れの予報で、初詣客も含めて大勢でにぎわいそう」と話している。 ■国内旅行は北海道、沖縄 紀南から行楽地に旅行する人も多い。田辺市内の旅行会社によると、国内旅行は北海道や東北、沖縄、伊勢志摩などの定番コース、海外ではハワイやグアムなどが人気という。
紀伊民報