空席目立つ…。Jリーグ収容率ランキング44位。クラブ史上最多の観客数! それでも満席は程遠い
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
44位:福島ユナイテッドFC 本拠地:とうほう・みんなのスタジアム(5,710人収容可能) 平均入場者数:1,800人 平均収容率:31.1% 44位には、今季のJ3リーグで躍進を遂げた福島ユナイテッドFCが名を連ねた。 寺田周平を監督に招へいして臨んだ今季は、序盤戦こそチグハグ感があったが、徐々にチームの完成度が高まっていることが分かる戦いぶりとなった。 福島は開幕10試合を2勝2分6敗という成績でスタート。やや不振に陥っているように見えたが、第10節・いわてグルージャ盛岡戦(9-0)で大勝すると風向きが変わる。 寺田監督の攻撃的なパスサッカーがハマり始め、そこから4連勝、3連勝と白星が続く。一気に波に乗り、J2昇格プレーオフ争いに加わった。 最終的に福島は5位でフィニッシュ。プレーオフでは惜しくもJ2昇格の切符を掴めなかったが、昨季15位のクラブとは思えない快進撃を見せたシーズンとなった。 チームの躍進と比例するかのように、ホームゲームの平均入場者数も記録的な増加を遂げている。今季は平均入場者数が1,800人となり、クラブがプロカテゴリーに移行してから最も多い数字となった。これにより平均収容率は30%を超えている。 簡単なことではないが、来季も今季のようにJ2昇格プレーオフ争いに参戦できれば、さらに来場するファン・サポーターの数は増加するかもしれない。集客に苦しむクラブが多いなか、福島は前途洋々だ。