ラミー英外相、中国を来週訪問へ 関係修復目指す=関係筋
Joe Cash Laurie Chen [北京 9日 ロイター] - 英国のラミー外相は来週、中国を訪問する予定。事情に詳しい複数の関係者らがロイターに対して明らかにした。労働党新政権は、中国との対立関係を緩和する方針とされ、貿易・投資協議の再開を目指す。 新政権は、保守党主導の前政権の対中姿勢が強硬過ぎたと考えており、是正を示唆している。しかし、重要なインフラ整備への中国企業の関与、人権問題、中国共産党が支配する中国国際テレビ(CGTN)の免許回復などの問題では、英が譲歩する可能性は低いとみられている。 関係筋によると、ラミー氏は北京で中国政府高官と会談するほか、上海で英企業の幹部と面会する。ただ、まだ確定はしていないという。 英外務省の報道官は、閣僚の出張については通常の方法で発表されると述べた。中国外務省はコメント要請に現時点で返答していない。 7月に就任したスターマー英首相は、8月に中国の習近平国家主席と電話会談を行い、経済関係の強化と世界的な問題に対する協力を追求する一方で、意見の相違については率直に話し合うべきと述べている。 関係筋によると、リーブス英財務相も近い将来、中国を訪問することを検討している。 財務相の訪中は、毎年行われることになっている貿易・投資協議を復活させることが目的。前回の英中経済・財政金融対話は2019年に開催された。