名古屋の女子高が株式会社を設立 フェアトレード事業を継続的な取り組みに CEOやCOOも生徒が担当
愛知県名古屋市にある桜花学園高校の国際キャリアコースは、キャリア教育の一環として取り組んでいる「Coffee Project」を継続的な事業にするため、今年2月に株式会社MieuxX(ミューズ)を設立しました。 同校が取り組む「Coffee Project」とは、生産者と適正な価格で取引する「フェアトレード」によって製造されたコーヒーの企画・販売などを行うもの。途上国の女性支援を目的として2021年度から実施されています。こうした活動の資金を確保し、資金面も考慮した継続的な支援を行うため、株式会社の設立に至ったということです。 会社運営の中心となっているのは生徒たち。国際キャリアコースの生徒たちは株を購入し、社員として会社の運営に参加。執行役員であるCEOやCOOも生徒が担当しています。初代CEOを務める3年生の畑中七海さんは「アイデアを出していかないと会社として成長しないので、協力して作っていくことにやりがいを感じている」と、役員としての手応えを話します。 現在は、オンライン販売の準備が進められていて、今年度の2学期中には販売開始となる見込み。また、こうした活動を広く知ってもらうための情報発信にも力を入れていて、広報部のCOOを務める2年生の梶山日菜子さんは、「桜花=バスケじゃなくて、フェアトレードコーヒーのイメージも持ってもらえるようにしたい」といい、SNSなどを活用した情報発信に日々取り組んでいます。 今後は、コーヒー以外の商品も手がけていく予定で、執行役員メンバーを中心に新規事業の検討が進められているということです。